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人類を超えるAIは日本から生まれる [読書メモ2017]

『人類を超えるAIは日本から生まれる』 松田卓也 2016/01

人類を超えるAIは日本から生まれる (廣済堂新書)
著者は神戸大学名誉教授。 AI研究についてまとめた本。

 現在の人工知能ブームの「火付け役」となったのが、約10年前に登場した「ディープラーニング」と呼ばれる計算手法。
 人工知能研究は70年代に停滞する。そのもっとも大きな理由は、当時のコンピューターの能力不足。
 人工知能への期待が再び高まったのは80年代。ここでは日本が主導的な役割を果たした。「第5世代コンピューター計画」という国家プロジェクトを進めた。結果は期待はずれで、海外では「Big Faikure(大失敗)」と呼ばれた。この失敗のツケは大きく、その後日本政府が音頭をとって人工知能研究に邁進することはなくなった。それが最近までの状況。
 ディープラーニングは、ニューラルネットワークのレイヤーをたくさん重ねるということ。現在の第3次人工知能ブームがおきた要因は3つ。①ディープラーニングという概念の誕生 ②コンピュータの能力向上 ③巨大なデータ、「ビッグデータ」が手に入るようになったこと。
 もっとも楽観的な見積もりでは、スーパーコンピュータ「京」程度で、人間の脳と同程度の知的活動が再現できるという。厳しい見積もりをする人では、実現が2030年頃になるという。
 データが与えられるたびに少しずつ賢くなっていくような学習を「オンライン学習」と呼ぶ。
 遅れていた日本でも、汎用人工知能開発に向けた動きが出てきた。その代表が2013年に立ち上げられた全脳アーキテクチャ勉強会。参加者はのべ2000人。
 国全体で比較すると、アメリカと日本の人工知能開発に対する投資は100対1もの大差がついている印象。
 汎用人工知能のハードウェア開発のカギになるかもしれない企業は日本にある。齊藤元章さん率いるペジーコンピューティングが開発したスパコンは、2015年の「グリーン500(消費電力当たりの性能を競う)」で1位から3位を独占した。
 アメリカの実業家で発明家のカーツワイルは、2029年にプレ・シンギュラリティがおこると予測する。1人の人間と同等な能力をコンピュータが得るというもの。 2045年には、全人類に匹敵する超知能が誕生するシンギュラリティがおきると予測する。
 人工知能脅威論はハリウッド的世界観。 将来、人は働かなくても良くなり、ギリシャ・ローマ時代(の市民)のようになると予測する人もいる(生産活動は奴隷が担っていた)。
 超知能を開発した国は、間違いなく世界で最も力をもつモンスター国家になる。超知能開発競争は、最初に開発した者のみが勝者で、2位以下はすべて敗者。 そしてその競争はもう始まっている。
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