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アメリカに喧嘩を売る国 [読書メモ2017]

『アメリカに喧嘩を売る国』 古谷経衡 2017/02

アメリカに喧嘩を売る国 フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテの政治手腕
著者は文筆家。 ドゥテルテはトランプと異なり政治実績があるという本。

 ドゥテルテを、欧米メディアも日本メディアも「暴言大統領」と揶揄し、「フィリピンのドナルド・トランプ」と喩えた。しかし同じポピュリストと切り捨ててよいものだろうか。
 ドゥテルテとトランプの端的な違いは、「民主的正当性」。ドゥテルテは大統領選挙で対立候補を「一般投票」で大きく勝ち越している。だがトランプはクリントンに対し「一般投票」では200万票近く負けている。
 2つ目は、ドゥテルテは「91%」ともいえる高い国内支持率に裏打ちされており、国論を二分しているトランプとは異なっているという点だ。 何よりドゥテルテの暴言は氏の犯罪撲滅政策に裏打ちされているからであり、これによりドゥテルテの地元たるダバオがいかに平和で安全な街になったかという揺るがぬ実績が存在するのである。ドゥテルテは20年以上ダバオの行政に携わった政治のプロである。
 ドゥテルテは大統領就任早々に中国を公式訪問し、領土問題の棚上げを示唆した。ところが一方で、南沙諸島問題に対し「水上スキーで行って、国旗を立ててくる。殺されてもいい」などの物言いをしているため、一貫した親中姿勢も伺えない。 ドゥテルテに一貫しているのは強烈な「反米」である。
 日本では世界的常識とは逆で、ドラッグの逮捕者は富裕層や著名人。日本の低所得者はドラッグではなくパチンコやスロットの虜になっている。
 ドゥテルテ以前のフィリピンをこんなふう(格差と犯罪の蔓延)にした責任の多くは「西欧近代国家」に因があるのであり、それは、スペイン、アメリカ、日本の三者なのである。
 ドゥテルテはダバオ市長を期間をまたいで(4選禁止があるため)7期22年、副市長を2期4年、国会議員を1期3年務めている。現在のダバオ市長は娘のサラ・ドゥテルテ、副市長は長男のパオロ・ドゥテルテ。
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