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人類の未来 [読書メモ2017]

『人類の未来』 ノーム・チョムスキーほか 2017/04

人類の未来―AI、経済、民主主義 (NHK出版新書 513)
インタビュアー吉成真由美はサイエンスライター。 5人の賢者へのインタビューをまとめた本。

 ノーム・チョムスキー(言語学者): アメリカの斜陽は70年前から始まっている。アメリカの力のピークは1945年。世界中の冨の半分がアメリカに集中していた。
 諜報活動とは、国民をコントロールすること、そして政府のやることをすべて肯定するためのもの。権力システムとは、本来そういうもの。
 AIが人間の知能を超えるというアイディアは、今のところ完全なる夢。これが何かまったく新しい知能になるという見方には、まるで根拠がない。 量的拡大は知性の本質と結びつかない。
 レイ・カーツワイル(発明家、未来学者): なぜ脳があるかと言えば、それは将来を予測するため。
 情報テクノロジーは指数関数的に発展・成長する。 コンピュータが全ての分野において人間がすることを超えるようになるのは2029年。
 2030年ごろには、これらのコンピュータ・デバイスは血球ほどの大きさになる。 AIの一つの重要なアプリケーションは、免疫力を拡張するというもの。二つ目は、脳に入っていってVRやARを脳内に構築すること。
 あと12年もしないうちに、毎年1年あまり寿命を延ばしていくことになる。 20年もしないうちに、全てのエネルギーを太陽エネルギーで非常に安く賄えるようになる。
 マーティン・ウルフ(経済ジャーナリスト): (日本政府がいつまで借金を続けられるかの)答えは、国民が負債を背負う意欲が続く限り可能だということ。あと20年くらいは続くと思う。
 (日本人は)欲望が飽和した状態からは程遠く、30年前と同じように所得の多くを消費に回している。本質的な問題は、GDPにおける可処分所得の割合が低すぎるということ。日本企業は株主にあまり注意を払わない。企業は高い利益をただ積み上げておく。その結果、個人の可処分所得が増えない。 解決方法は企業の利益を家計に移し可処分所得とすること。
 フリーマン・ダイソン(理論物理学者): 気候モデルはゴミを入力してゴミを出力する。 現在の気候を理解する上では役に立つが、(長期の)予測には無力。 問題は、コンピュータモデルが非常にリアルに見えるようになってきてしまったために、それを使っている人々が、モデルと現実の区別をつけにくくなってしまっていること。
 私たちは、事実を確かめるよりも、物語を信じる傾向がある。これが人間の本質。
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