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みんなの知らない世界の原子力 [読書メモ2017]

『みんなの知らない世界の原子力』 海外電力調査会 2017/03

みんなの知らない 世界の原子力
著者は海外の電気事業の調査研究や交流を行う非営利組織。 海外の原子力発電の現状を調査した本。

 原発の問題は世界中で30年以上も昔から国民的な議論が続けられている。スウェーデンでは1980年に国民投票が行われ、原発をやめると決めた。しかし、その後もCO2の増加や電力料金上昇への懸念から脱原発政策を見直し、結局37年経過した今でも原発を使っている。
 ドイツは2011年の福島原発事故後に脱原発(2022まで)を決定した。しかしその後、電力不足や料金上昇の懸念で原発の運転期間を2034年まで延長した。 ドイツはもともと石炭資源の豊富な国で、エネルギー自給率38%。日本は6%。
 イタリアはチェルノブイリ事故で脱原発を決定。80年代後半には全ての原発が停止。電力が足りないので、14-16%をフランスやスイスから輸入している。国際送電線の限度すれすれまで使用しており、全国的な大停電を起こしている。
 ベルギーは2003年に脱原子力法が成立。原発の寿命を40年とした。しかし2014年冬の電力不足を経験し、停止予定だった原発の10年間の運転延長を決めた。
 フランスは原発比率が78%。世界一の原発の発電比率。おかげでエネルギー自給率50%。最近の世論調査では80%が原発を支持。
 イギリスは2000年代に北海油田の生産量が減少し、2004年にはエネルギーの純輸入国に。現在の自給率は56%。3.11後も原発推進は変わらず。世論調査で、賛成36%、反対23%。
 ロシアは原子力開発に賛成する人が58%、反対28%。
 チェルノブイリ(86年に大事故)のあるウクライナは現在も15基の原発が運転している。原発比率が48%、火力が46%。
 米国には99基の原発があり、世界最大。原発比率は過去30年に渡って20%前後で推移。
 中国の電力消費量は2010年に世界一。原発も急増中。
 1980年代後半(チェルノブイリ後)から現在まで、世界の原発の数はほぼ一定のまま。 福島原発事故後(2011-2016年)、世界の原発は39基作られ21基廃炉になった。
 主要43カ国で原発を使っていないのは19カ国。エネルギー資源が多い国(ノルウェー、オーストラリアなど)や電力を輸入している国(ギリシャ、イタリアなど)を除くと、純粋に原発を使っていないのは2国(イスラエルとチリ)のみ。
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