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池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾 [読書メモ2017]

『池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾』 池上彰 2016/11

池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾: 分断か融合か
著者はジャーナリスト。 中国・香港・台湾の関係、歴史について講義したものをまとめた本。

 現在中国には5つの自治区があり、自治区のトップには、必ずその民族の出身者を置くことになっている。しかしそれは建前で、No2には必ず漢民族の中国共産党員を置き、その地域を実質的にコントロールしている。
 1947年、台湾で国民党に対する反対運動が起こり、大量虐殺が行なわれた。二・二八事件と呼ばれる。台湾の人たちは敵と味方を見分けるために、日本語で呼びかけた。 台湾の人たちにしてみれば、日本の後にやってきた国民党があまりにもひどかった。それが日本統治時代は良かったという郷愁につながっていった。
 台湾は国連脱退以降の英語の名称はChinese exile government in Taipei(台北に存在する中国亡命政府)。
 中華民国を中国の代表として扱っている国では、バチカン市国がある。ヨーロッパで唯一つ、現在も中華人民共和国を国家として認めていない。中国国内のカトリック司教の任命権をめぐって対立している。
 中華民国総統は、英語でプレジデントPresident、つまり大統領。しかし大統領と表記すると、国家として認めている印象になるので、日本では総統という呼称を使っている。
 アヘン戦争で、香港島と九龍地区は永久割譲された。99年間の租借だったは、北側の九龍半島部分。
 中国には中国共産党以外に8つの政党がある。ところが、その8つの政党は「自分たちは中国共産党の指導に従う」と党の規則に定めている。 1998年、中国民主党という政党がつくられたことがある。しかし結党してすぐに全員逮捕され、いまだに刑務所の中。
 北京大学でいちばん偉いのは、北京大学の中の共産党委員会書記。学長はお飾りのようなもの。
 政権政党が国民の選挙で選ばれるようになれば、自らの正当性を強調する必要はない。意図的に日本という敵を作り出すことは必要なくなる。
 今の中国は工場労働者の給料が急激に高騰して、経済成長が急速に停滞、まさに「中進国の罠」に陥っている。 中進国の罠に陥った時には、イノベーション、つまりまったく新しい技術革新がないと、その先には進めない。
 「大躍進政策」や「百花斉放」、「文化大革命」を通して、政府の指示に従って、言われた通りのことをやると、後で方針が変わった時犯罪者にされてしまう、と中国の人は学習した。 ルールなど守る必要はない。自分や家族を守ることが最も重要だ、という自分本位の考え方が、中国の人たちに刷り込まれた。
 中国にはインターネットを監視する専門の警察官が十万人近くいるといわれる。 情報を遮断したことで、中国共産党や政府は、国民が何を思っているか、ホンネがわからなくなるという、非常に皮肉なことが起きている。
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