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できたての地球 [読書メモ2015]

『できたての地球』 廣瀬敬 2015/05

できたての地球――生命誕生の条件 (岩波科学ライブラリー)
著者は東京工業大学教授。 初期地球の状態について、最新の理論を解説する本。

 惑星のでき方として、ある軌道までは、太陽から遠いほど大きな惑星になる。ところが本来もっと大きくなくてはいけない火星が、けっこう小さい。いろいろな説はあるが、誰もが納得しているわけではない。
 スノーライン(アイスライン)という言葉がある。H2Oが水蒸気か氷かの境界線で、太陽から2.7AUにある。水蒸気では惑星が(成長する過程で)取り込めない。スノーラインの内側に位置する地球には本来、水はほとんどないはず。スノーラインの外側には、氷は山ほどある。 2.7AUはちょうど小惑星帯の位置。木星ができて、その重力の影響で大量の小惑星が散乱されて地球に降り注いだ。それが地球の水成分になったと考えられる。
 同様に、金星や火星にも大量の小惑星が降り注いだはず。金星と地球の違いは、マグマ・オーシャンがどれくらいゆっくり冷え固まったかの違い。地球は数百万年で固まり、金星は1億年かかった。その間、金星では水蒸気が宇宙空間へ失われた。
 地球のプレート運動がいつ、どうやって始まったのかは、まだわかっていない。
 海水は地球の質量の0.02%。最近のシミュレーションの結果では、現在の海水の60倍から70倍の水が地球に持ち込まれたと予想される。 大量の水はマントルとコアに取り込まれたと考えられている。マントルでは水酸基として、コアでは水素と酸素に分解し、水素は鉄(コア)に、酸素はマントルに吸い寄せられたと考えられている。
 隕石の成分は太陽の大気の成分とほとんど同じ(揮発性の高い元素を除いて)。
 大気だけ考えると、地球全体の窒素量が少なすぎる。
 現在の地球の大陸はすべてプレート運動の産物。
 初期火星には磁場があった。しばらくの間は大気や海が守られていたと考えられるが、今は磁場がない。地球の場合、マントルがコアを上から冷やすことで対流が生まれ、磁場が発生している。その際に活躍するのがプレートの沈み込み。
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マグロが減るとカラスが増える? [読書メモ2015]

『マグロが減るとカラスが増える?』 小澤祥司 2008/05

マグロが減ると、カラスが増える?―環境問題を身近な生きものたちで考える
著者は環境ジャーナリスト。 環境問題を生態系や食物連鎖から考える本。

 地球温暖化も影響して、シカが尾瀬や南アルプスのような標高の高いところで増えている。シカの食害ではげ山ができ、土砂が流される。シカに荒らされた硬くてもろい地面には、ネズミが巣を作れない。ネズミが減れば、それを食べるキツネやテンも減る。日光ではシカが花の咲く野草を食べつくしたせいで、ハチが減ってしまったという報告もある。一方でヤマビルが増えている。シカに取りついて遠くまで移動している。
 シカはもともとは山にすむ動物じゃなかった。江戸の郊外にも住んでいた。しかし猟師に追われて、1950年ころには山の上のほうだけに残った。絶滅するかもしれないということで保護するようになったが、1970年ごろになると、今度は増えすぎてシカは駆除対象となった。いまは猟師が減って、なかなかシカの数を減らすことができない。
 アメリカでは一度オオカミを絶滅させた結果、エルクやムーが増えて草や木を食べつくして砂漠のようになり、ビーバーまでもが数を減らした。そこでカナダからオオカミを連れてきて復活させた。
 アメリカにはもともとミツバチはいなかった。ヨーロッパから運ばれてきた。ミツバチは農業と共にアメリカ中に広がった。病気が入ってこないように、20世紀初めには外国からミツバチを輸入することを禁止した。2005年にミツバチを外国から輸入したら、翌年ミツバチの集団崩壊現象が起こった。 日本では、養蜂家が減ってセイヨウミツバチが減ったので、ニホンミツバチが少しづつ戻ってきている。
 アメリカの科学雑誌に載った論文によると、2048年までに世界の漁業資源が崩壊してしまうという。
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ことわざから読み解く天気予報 [読書メモ2015]

『ことわざから読み解く天気予報』 南利幸 2003/10

ことわざから読み解く天気予報 (生活人新書)
著者は気象予報士。 天気に関する「ことわざ」の背景や的中度についての本。

 「櫛の通りが悪いと雨」 髪は湿度に応じて伸縮する。この性質を利用して作られた毛髪湿度計があるくらい。毛髪湿度計には西洋の小さな女の子の髪の毛が使われる。日本人などの黒髪は金髪や茶髪に比べると太く、湿度による伸縮率が良くない。
 「子どもや赤ん坊が騒ぐと雨」 低気圧が接近すると体内のアドレナリンが増えて自律神経の働きが活発になる。大人は抑制できるが、子どもは神経が高ぶって興奮する。ただし敏感な子とそうでない子もいる。
 「においがひどくなると雨」 低気圧の接近とともに風向きが変わり、通常はにおわないにおいが届く。
 「遠い鐘の音やサイレンが聞こえると天気が悪くなる」 音は気温の低いほうに伝わる。上空に暖かい空気が流れ込んでくると、音は上空へ逃げることなく水平方向に広がる。
 「ツバメが低く飛ぶと雨(高く飛ぶと晴れ)」 ツバメのエサとなる昆虫が飛ぶ位置に関係している。低気圧が近づいているときは天気が悪く、気温が低いので昆虫の活動が鈍くなり地上付近しか飛ばなくなる。
 「トビが高く飛ぶと晴れ」 トビは上昇気流に乗ってグライダーのように円を描きながら飛ぶ。
 「魚がたくさん釣れると雨」 低気圧が近づくと波が高くなり、貝や海藻が流される。これらをエサにする魚が集まる。加えて、波が高いと釣り人の気配が消され、魚の警戒心が薄れる。
 「クラゲがたくさん捕れる年は大雪」 海水温が高く、水蒸気が多い。
 「山が笠をかぶると雨」 富士山に笠雲がかかると雨が降る確率は、冬は70%、夏は75%、春・秋は80%。
 「飛行機雲が出ると雨」 飛行機雲ができてもすぐに消える場合は、上空が乾いている証拠。
 「東風は雨が降る」 低気圧が西から接近すると、東寄りの風が吹く。
 「夜中の雷は大雨」 夕立による雷は短時間で通り過ぎる。夜中の雷は低気圧や前線によるもので、比較的長い時間振ることが多い。
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ネコはどうしてわがままか [読書メモ2015]

『ネコはどうしてわがままか』 日高敏隆 2001/10

ネコはどうしてわがままか―不思議な「いきもの博物誌」
著者は京都大学名誉教授。 いろいろな生き物についての博学やエッセイ。

 ウグイスがさえずるのは、なわばりを守るため。ウグイスは一夫多妻で、1羽のオスのなわばりに数個の巣が見つかる。オスは交尾となわばりを守ることだけを行ない、子育てはメス任せ。
 ドジョウのエサは水底に埋もれて腐った虫やミミズ、草の葉などの有機物。これを水底の土砂ごと吸い込む。もともと溶けたようなものだから、効率よく腸に吸収されて、かすなど残らない。だから糞は、土砂の粒だけ。
 アメンボの4本の肢の先は、油気があるので、水にもぐらず、表面張力で持ち上げられる。残る2本の中肢の先は油気がなく、水に濡れる。この2本をオールのようにして水を漕いで走る。
 ヘビは足なしでも自由に動き回るために体を細長くした。肺とか卵巣とかいう、左右で対になった内臓は、左側のをなくしてしまった。 ヘビではなくトカゲの仲間で四肢を捨ててしまったミミズトカゲでは、右側の肺がなくなっている。
 タガメは卵塊をオスが守る。ところが、見知らぬメスがやってきて、その卵塊を壊し始める。メスのほうが大きくて力も強く、オスはメスを追い払えない。あらかた卵が壊されてしまうと、オスはこの悪女と交わるのである。
 たいていのコウモリは眠っているときは「冬眠」している。眠りに入ると体温はたちまち下がり、呼吸や心拍もぐっと減る。夏も毎晩「冬眠」するコウモリたちは、冬にはほんとうに冬眠する。
 ツバメが家の出入り口に巣をかけるのは、スズメのせい。ツバメはスズメを嫌って、スズメがやってこないところに巣をかけようとする。
 イヌは本来、歩き回って獲物を探し、見つけたら追いかけて狩りとる動物。歩き回ることが楽しみであり生きがいなのだ。イヌが飼い主をじっと見つめているのは、「いつぼくを散歩につれていってくれますか?」ということだけなのだ。
 子ネコは母親にべったりだし、母親も子ネコの鳴き声がしたら跳んで来る。ネコと飼い主の関係は、この親子関係である。餌が欲しくてネコが鳴けば、飼い主は急いで餌をやる。ネコにしてみれば飼い主はまさに親ネコなのだ。
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下世話の作法 [読書メモ2015]

『下世話の作法』 ビートたけし 2009/03

下世話の作法
「品」や「粋」についてのエッセイ。

 今の時代、不況だ、カネがない、仕事がない、寝るところもないって、昔の足立区に逆戻りみたいになってる。一度豊かさを味わった人は不安でしょうがなくなる。自分のよりどころが消えたように感じるのかもしれない。でも、よりどころはある。それが「品」や「粋」どと思うんだ。
 つねに相手を思いやる、人に気を使うという日本特有の精神構造をもう一回持たないと、日本人はかっこよくならない。
 三ツ星じゃなきゃうまくない、なんだこの店は星がついてないじゃんかとか言ってるけど、それは田舎者のすること。都会で生まれても下品なことをする田舎者。言ってみりゃ「精神的な田舎者」。自分の判断なんてひとつもない。そういうやつらが日本には増えた。
 スーパーの安売りは日本人の精神まで安くした。今はやせがまんがなくなって、開き直るようになってしまった。
 昔の金持ちは絶対に目立たない格好をしていたし、逆に金持ちに見える格好をしてた奴は下品な金持ちだった。
 自分のことを棚に上げるのを許してもらえば、テレビほど下品なものはない。 いろんな意味で、テレビは日本人をかなりダメにしたと思う。でも大衆をダメにするものしか、たぶん儲からないんだ。
 才能がない奴に限って夢を持ってる。見方を変えれば、夢を持っているから暴動が起きずにすんでいるとも言える。夢は実現できるとずっと信じていれば、貧乏人もやけくそにならない。 子どもには夢よりも、普通に生きて普通に死んでいくことがベストだって教えた方がよっぽどいい。だけど現状は、親も学校も社会も夢を強制している。夢を強制するから下品になる。
 醜い歳のとり方がどこから始まるかっていうと、中年から。中年の時どう動いたかで、その人の品も決まる。
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日本人の”命”を縮める「食」 [読書メモ2015]

『日本人の”命”を縮める「食」』 郡司和夫 2008/10

日本人の“命”を縮める「食」―食品汚染・外食産業・給食・そして食料危機…みんな気づいていない「食べもの」の危機
著者はフリージャーナリスト。 健康な「食」のためには、手間もコストもかかるという本。

 日本人が大切にしてきた”身土不二”という食生活の大原則を、ないがしろにしてきた実害が、ここにきて次々と表れている。”身土不二”とは「命あるものは、その住んでいる土地の伝統的な食生活を送ることが心身の健康につながる」ということ。
 外食ばかりの生活を続けている人は、死亡率が高くなる。糖尿病や骨粗しょう症の低年齢化が見られる。外食メニューに多く含まれる食品添加物のリン酸塩(結着剤)を摂り過ぎているのが原因。リン酸塩の過剰摂取は体内のカルシウム値を低下させる。
 かつての「長寿の地」沖縄が、短命化している。沖縄では近年「外食」の頻度が高くなっている。外食中心の生活が、肥満に少なからず影響する。「早く食べること」により、インスリンの働きが低下、糖尿病に罹りやすくなる。
 外食のメニューは食品の加工度や精製度が高い。食品は精製が進めば進むほど栄養素は少なくなるので、外食メニューに使われている食品はビタミン類やミネラルが減少している。
 野菜のミネラル、ビタミンが減少した原因は、除草剤などの農薬。土地が農薬の作用によってミネラル不足となる。
 若い人たちに「味覚障害」が頻発している。原因として多いのは、食生活の乱れなどによって引き起こされる「亜鉛不足」。
 食飼料の輸入は”ウンチ”の輸入と同じ。必ず排泄物として出るのだから。日本の農地や環境に窒素の供給過多をもたらしている。逆に輸出国のアメリカやアルゼンチン、オーストラリアでは窒素不足で国土がやせ細ってきている。
 ファストフードの世界では、企業も消費者も「効率」を求めて動く。ただ、知らない間に自分の体にリスクを負わせ、長期的に見れば多大なコストを払うことになる。
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10月第4週までに読んだ本(まとめ) [既読一覧]

『ニッポン型上司が会社を滅ぼす!』 宋文洲 2004/11
『最強のファイナンス理論』 真壁昭夫 2003/02
『うなずく人ほど、うわの空』 ピーター・コレット 2004/08
『ウォール街を動かすソフトウェア』 手塚集 2002/02
『地球の資源ウソ・ホント』 井田徹治 2001/01
『世界デフレで甦る日本』 長谷川慶太郎 2004/01
『こんな税金ならよろこんで払います』 田中潤 1996/09
『こんなに厳しい!世界の校則』 二宮皓(あきら)(監) 2011/06
『ドイツ大使も納得した、日本が世界で愛される理由』 フォルカー・シュタンツェル 2015/01
『バカな研究を嗤うな』 藤田紘一郎 2012/01
『アホでマヌケな米国ハイテク企業』 メリル・R・チャップマン 2004/05
『クラウドとプラットフォームでいま何が起きているのか?』 西田宗千佳、神尾寿 2010/11
『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』 吉田典史 2008/01
『国債が変わる 国債で儲ける』 山口敦雄 2002/10
『0点主義』 荒俣宏 2012/05
『「買わない」理由、「買われる」方法』 松田久一 2010/09
『進化から見た病気』 栃内新 2009/01
『おまえの不幸には、訳がある! 』 ビートたけし 2001/09

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ニッポン型上司が会社を滅ぼす! [読書メモ2015]

『ニッポン型上司が会社を滅ぼす!』 宋文洲 2004/11

ニッポン型上司が会社を滅ぼす!
著者はソフトブレーン(株)会長。 日本の会社の問題点を指摘する本。

 「ニッポン型上司」とは、ハンコ押しと会議で忙しい上司、取引先との仕事より社内の調整に情熱を注ぐ上司、総論に強いが各論が何も分からない上司、責任は絶対取らないが、部下の功績には必ず一枚かむ上司、自分の上司にへつらうばかりの中間管理職上司など。
 日本には社長と社員、または上司と部下の間に歴然とした力関係があり、上の者は下の者にものを言わせない、独特の主従関係がある。
 マネジメントは、管理というよりは「調整する、生かす」といったほうが本来の意味に近い。
 「全員が悪かった」というのは美しい無責任。
 ビジネスの現場で頑張りを過剰に評価すると、効率は非常に悪くなる。
 マネジメントの基本は人の管理ではなく、価値創造の過程(プロセス)の管理。 マネジメントは偉さを表現するためのものではないことを、ニッポン型上司はいつになったら理解するのか。
 マネジメントとは、限られた人材を生かすこと。それぞれの特性を認めつつ、顧客価値実現へのプロセスを完結させるために適切に配置、調整すること。
 日本の企業の場合、上司が現場をわからないのは、現場の人間と上司の年齢が離れすぎているという構造的な問題もある。
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最強のファイナンス理論 [読書メモ2015]

『最強のファイナンス理論』 真壁昭夫 2003/02

最強のファイナンス理論 (講談社現代新書)
著者はみずほ総研主席研究員。 行動ファイナンス理論をわかりやすく解説する本。

 ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン教授は、1979年、心理学を使った新しい意思決定理論として「プロスペクト理論」を発表した。この理論は、認知心理学の知識を使って、不確実性の下における人間の意思決定の非合理性を体系化したもの。プロスペクト理論を金融に応用したのが行動ファイナンス理論。
 伝統的ファイナンス理論とは、「裁定」の考え方を極限まで押し広げたもの。 「行動ファイナンス理論」とは、「投資家は必ずしも合理的ではなく、心理的な要因によって左右されてしまう」という前提のもとで理論・実証を積み重ねていくもの。
 「値段が高いから良いもの」というような先入観を、心理学の世界ではヒューリスティックと呼ぶ。直感的推論と訳される。
 もし投資必勝法なるものがあれば、効率的市場仮説は正しくないと判断できる。必ず儲けられるということは、市場のどこかに非効率な部分が残っていることを意味する。
 ありがちな局面で、多くの人間が同じような心理的誤りを、繰り返し犯してしまう。 「必勝法探し」と「心理的誤りの法則」の2つが、「行動ファイナンス理論」の大きな流れ。
 利用可能性の高い情報ほど過大に評価される傾向がある。
 初頭効果:最初の情報が大きな影響力を持つ。後からの情報には大きな注意が払われない。
 プロスペクト理論を一言で説明すると、「人間には、利益をなるべく早く確実なものにしたい一方、損失は先送りしたいという傾向がある」。
 統計的に有意なパフォーマンスとは、年率1%の超過リターンを308年間続ける、あるいは、年率12%以上の超過リターンを12年間続けるというもの。
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うなずく人ほど、うわの空 [読書メモ2015]

『うなずく人ほど、うわの空』 ピーター・コレット 2004/08

うなずく人ほど、うわの空―しぐさで本音があばかれる
著者は社会心理学者。 なにげないしぐさに隠された心理を解説する本。

 ポーカーで、相手のもち札や戦略を探り出す手がかりとなるそぶりや気配を「テル」という。
 抱き合っている人たちが、相手の背中をぽんぽんとたたいている光景。それは愛情の表現と受け取られるが、実際はそうではない。これは「離れてください」というシグナルなのだ。
 しぐさはふつう、その時点の状況を示すが、時間のずれが見られることもある。感情より先にしぐさが出ることもある。
 しぐさは本人さえ気づかない内面を教えてくれる。
 「相づち」は聞き手がそのまま聞き手にとどまりたい場合のサイン。話し手が相手を見つめると、話す順番を譲る合図と受け取られる。だから、話し続けたい場合は、聞き手をあまりじっと見ない方がいい。
 相手の手を強く握りしめるのは、力を見せつけるための意図的な行為。弱くも無能でもないと相手に思わせたい人が、弱さをおぎなうためにする。逆に、弱弱しい握手をする人は、いろいろな意味で、相手とつながりをもたない人。
 カメラの前で2人の政治家が握手する場合、左側に立つ方が自然と有利になる。左側の人の腕はよく見え、右側の人の腕は隠されてしまうから。サブリミナルな印象を視聴者は受ける。
 上からの握手。自分の手を上にする握手の仕方は、優位性を誇示するしぐさであることが多い。
 不安を感じた人は、よく「頭を抱えるしぐさ」をする。サッカーで選手がシュートをはずしたときなどにも見られる。これは教えられなくても自然に出る反応。手でヘルメットを作ることで、比喩的に心理的ダメージから頭を保護しているのだ。
 私たちは毎日、出会う人の3人に1人に対し嘘をついている。相手がついた嘘を見抜く率は56%。ほとんどの人は嘘を見抜くのが下手である。
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