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7月第5週に読んだ本(まとめ) [既読一覧]

『睡眠薬中毒』 内海聡 2016/03
『恐竜はホタルを見たか』 大場裕一 2016/05
『相模湾 深海の八景』 藤岡換太郎 2016/06
『ドイツ帝国の正体』 イエンス・ベルガー 2016/01
『なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる』 ジョナサン・シルバータウン 2016/02
『ビジネスは30秒で話せ!』 ケビン・キャロル 2015/01

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睡眠薬中毒 [読書メモ2016]

『睡眠薬中毒』 内海聡 2016/03

睡眠薬中毒 (PHP新書)
著者はTokyo DDClinic院長。 睡眠薬の中毒性について解説する本。

 日本人の4人に1人は不眠症といわれ、睡眠薬の消費量は世界一。
 睡眠薬に不眠を治す力はない。ただ脳を強制的に麻酔しているだけ。
 「入眠困難」とは、ベッドに入って30分-1時間で眠れないことを指す。入眠困難も中途覚醒も早期覚醒も「不眠」と呼ばれるが、実際は眠っている。
 中毒死で一番多いのは医薬品による中毒死。医者に言われた通り処方量を守って飲んでいたら中毒死したというケースだ。
 睡眠薬を使った睡眠はノンレム睡眠でもレム睡眠でもない。無理やり脳を鎮静させる「ノックアウト型」だ。だから眠った気にはなっても疲れはとれない。
 睡眠薬は向精神薬の一種。大まかなメカニズムは、脳内の神経伝達物質の機能を遮断するか活性化させることで中枢神経の活動を抑制し眠りに導く。
 「睡眠導入剤」と呼ばれるのは、半減期の短い睡眠薬。半減期とは、薬の成分の血中濃度が最高到達時の半分になるまでの時間。
 睡眠薬をはじめ、すべての向精神薬は麻薬と同じ。高い依存性を持つ。脳内の神経伝達物質に対してダイレクトに作用するのは、実は農薬も同じ。
 薬を断つときには減薬が基本だが、どんなにすこしずつ減らしていっても、必ずどこかで禁断症状は出る。むしろ出なければやめられないと言っていい。 薬を抜く方法は、シャブ抜きとおなじ。サウナや有酸素運動も有効。
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恐竜はホタルを見たか [読書メモ2016]

『恐竜はホタルを見たか』 大場裕一 2016/05

恐竜はホタルを見たか――発光生物が照らす進化の謎 (岩波科学ライブラリー)
著者は中部大学応用生物学部准教授。 発光生物の仕組みや進化について解説する本。

 陸上に見られる発光生物は、きわめて少ない。昆虫全体からすると、発光する種はホタル類などほんのわずか。哺乳類を含む四足動物や、陸上植物には発光する種がひとつもない。
 ミミズやムカデ、カタツムリ、ヤスデ、トビムシの仲間にも発光種が知られているが、全体から見れば少数派。 ヒカリゴケやヒカリモは反射で光っているように見えるだけ。光るキノコはごくわずか。
 発光する魚は多いが、淡水魚は光らない。 発光生物の大部分は海に棲んでいる。
 外洋の「中深層」と呼ばれる水深200-1000mの領域は、身を隠す場所がどこにもない薄暗くて広大なオープンスペース。ここで生きるものたちは、腹側を光らせることで、下から見上げる捕食者から発見されにくくしている。「カウンターイルミネーション」と呼ぶ。
 陸上の発光生物たちは、むしろ目立って見つけてもらうことに発光を利用している。
 海の中でもカウンターイルミネーションが使いにくい深層または海の底や表層では発光する種は少ない。
 発光するメカニズムは生物ごとに違う。つまり独立に発光する能力を進化させた。基本はルシフェリン(基質)とルシフェラーゼ(酵素)の反応であるが、分子構造は種ごとに違う。 それ以外の発光としては、オワンクラゲがある。下村脩(おさむ)博士の発見した「発光タンパク質」である。
 発光生物の発光様式は大きく2つ。ルシフェリン・ルシフェラーゼを使って自力発光するものと、発光バクテリアとの共生により発光しているもの(魚類とイカの仲間に多い)。
 白亜紀に現れた原初のホタルは、幼虫期に光ることで毒を持つことを警告していた。原初ホタルの幼虫は陸生で、捕食者は夜行性の原初哺乳類。
 海に発光生物が満ちあふれるきっかけを作ったのは「発光バクテリアの出現」と「セレンテラジン(ルシフェリンの一種)を合成する生物の出現」。
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相模湾 深海の八景 [読書メモ2016]

『相模湾 深海の八景』 藤岡換太郎 2016/06

相模湾 深海の八景 ―知られざる世界を探る (有隣新書78)
著者は神奈川大学非常勤講師。専門は海洋底地球科学。 相模湾の地質やそこに棲む生物を紹介する本。

 相模湾は日本の三大深海湾。他の2つは駿河湾と富山湾。多くの湾は100mより浅いが、「深海湾」は水深1000mを超える。相模湾は直径70kmほどの円形をした湾。相模湾の出口は水深2400m。
 日本列島は5つの島弧-海溝系が寄せ集まってできた構築物。
 相模湾の中を通る相模トラフは房総半島沖で日本海溝、伊豆・小笠原海溝と一点で交わる。3つの海溝が交わるので「海溝三重会合点」と呼ぶ。世界でここにしかない。深さ9200m。坂東深海盆とも呼ぶ。
 相模湾の底には2000~4000mの堆積物が溜まっている。
 重い物質が浅いところにあったりすると、重力異常として観測される。伊豆大島など火山のあるところで、重たい岩石(玄武岩)のあるところは重力のプラスの異常になる。一方、相模トラフは軽い物質がプレートの沈み込みで引き込まれているので、マイナスの重力異常がある。
 相模湾でものが溜まる速さは速くて、1000年で1m以上も溜まる。
 相模湾西部の水深1100mあたりで、日本初の化学合成生物群集が発見された。化学合成生物は光合成ではなく、硫化水素やメタンの化学反応によるエネルギーで生きている生物。
 相模湾が謎に満ちた海であることを世の中に知らしめたのは、明治の初めに来日したヒルゲンドルフやモースたちによる生物の研究だった。相模湾から最初に直接生物を採集したのは、モースが来日する2年前のイギリスの海洋調査船「チャレンジャー号」。チャレンジャーレポートは3万ページに及び、現在でも多くの研究者に読まれている。モースは大森貝塚を発見したり、日本生物学会を起こしたり、江ノ島に臨海実験所を立ち上げた。
 相模湾にはクジラの骨を設置して定点観測している場所があるが、詳しい場所は秘密。
 「フォッサマグナ」は明治の初め来日したドイツ人地質学者ナウマンの命名。
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ドイツ帝国の正体 [読書メモ2016]

『ドイツ帝国の正体』 イエンス・ベルガー 2016/01

ドイツ帝国の正体――ユーロ圏最悪の格差社会 (ハヤカワ・ノンフィクション)
著者はジャーナリスト。 ドイツ国内の格差問題を解説する本。

 ユーロ導入国の中では、ドイツほど資産格差が大きい国はない。
 ドイツ人の保有資産は基本的に労働所得や貯金ではなく、遺産である。
 1990年代半ばまで、ドイツでは保有資産の格差は縮小する傾向にあった。ところがそれ以降、資産格差は信じられない勢いで拡大していく。その原因は、当時の政府が実施した財政改革にあった。資産家の税負担を減らす一方、それ以外の国民の税負担は引き上げられた。さらに政府は1997年、資産税の徴収までも放棄した。
 残念ながら、所得から個人の資産や富の具体的な内容を把握することはほとんどできない。『ドイツ連邦政府貧富報告書』は、超富裕層についての情報が欠落している。報告書で取り上げられているデータの出所は、自発的にアンケートに答えた6万世帯のデータである。ある程度裕福な人は、資産についての情報を積極的に統計局に提供したりしないというのが問題点である。 すべての経済統計は資産額階級の最上位層を対象にしていない。
 多額の資産を所有する人々を「富裕層High Net Worth Individuals」HNWIと呼んでいる。具体的には100万ドル以上の投資可能な資産を有する人々。
 ドイツでは半数以上の世帯が賃貸住宅に住んでいる。背景には戦争で建築物の多くが破壊されたことがある。現在、旧東ドイツでは西側の10%の世帯しか所有物件に住んでいない。
 1993年以降、つまり20年以上も前から、ドイツの実質賃金は上昇していない。
 4人に1人の自営業者が、ドイツ政府の公定最低賃金以下で働いている。
 公平で安定した社会を築くための提言:①富裕層の資産の統計調査の本格化 ②資産税の再導入 ③減税と、(富裕層の)優遇税制の撤回 ・・⑥外国所得に対する課税と納税の義務化・・⑧税の抜け道の根絶
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なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる [読書メモ2016]

『なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる』 ジョナサン・シルバータウン 2016/02

なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる
著者はエディンバラ大学進化生態学の教授。 老化や寿命について解説する本。

 進化の観点からすれば、長寿にはほとんど利点はない。自然選択は、子孫を残すことに役立つ遺伝的な特徴を優遇するので、短命や早期の生殖を促す遺伝子がすばやく広がると考えられる。
 長寿をめぐる謎は、なぜ人間がそんなに早く死んでしまうのかということではなく、むしろなぜ私たちはそんなに長生きするのかということになる。
 ガンにかかる危険性は、動物の多細胞性と、多細胞性によって得られる長寿に伴う代償だ。 ガンによる死亡率をさまざまな動物で比較すると、以外に差は小さい。イヌは約20%、シロイルカ18%、アメリカ人25%。
 ゴンペルツの法則:死亡率は一定の期間ごとに倍になる。同じ現象はヒト以外の種でも認められるが、倍になる期間は違う。ヒトは約8年、イヌ3年、実験用ラット4ヶ月。これが老化の速度。 生物は性的成熟に達すると死亡率が指数関数的に上昇する。
 超高齢になると老化が止まる(ように見える)のは、体の弱い人びとが先に死んでしまい、一生を通じて普通より壮健でいられた人が生き残るからだろう。
 テロメアの長さは、哺乳類の中では寿命と逆相関し、ヒトのような長寿の哺乳類ではテロメアが短い。短いテロメアは、長寿の種でガンの発生を予防するブレーキとして働くために進化したということがうかがえる。
 老化や寿命とは、「年を取ると自然選択が引退する」成り行きなのである。 一方で植物や群体動物(サンゴなど)は生殖細胞と体細胞の系列が分化していないので、年を取っても自然選択は突然変異の有害な影響から細胞を保護し続ける。結果的に植物や群体動物は大変に長生きすることができる。
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ビジネスは30秒で話せ! [読書メモ2016]

『ビジネスは30秒で話せ!』 ケビン・キャロル 2015/01

ビジネスは30秒で話せ!
著者はコミュニケーション・コンサルタント。 プレゼン技術を教える本。

 メッセージ数が少なく、何度も繰り返され、強調され、興味深い実例や証拠を挙げられているほど、人々はより正確に理解し、覚えている。
 人生は常に本番である。エレベータの中だろうと、廊下を歩いていようと、いつでも自分の言いたいことをハッキリ伝えられるように普段から準備しておく。
 コミュニケーションの達人は、自分が話すべきタイミングを知っており、自分の言いたいことを伝える機会を常に探している。どんな時でも少し時間を使って、頭に浮かんだ話や考えを、必要な時にすぐ話せるよう一口サイズにまとめて準備しておく。
 自分のメッセージを相手に伝えるには、相手が何を知りたいのかということを念頭に置かなければならない。
 話す時は具体的な目的をハッキリ持つこと。
 5分もかかる結論なんて結論とは言えない。できれば一文で言い切るよう努力する。
 最終ステップは、アクションプラン。聞き手に何をしてもらいたいかを、ハッキリ口に出して言う。
 ”能力があって、フレンドリーな人だ”という印象を相手に与えることができたら、その相手への説得力がより高まる。
 ジェスチャー、ボディランゲージは言葉を強調する。
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7月第4週に読んだ本(まとめ) [既読一覧]

『柔らかヒューマノイド』 細田耕 2016/05
『Think疑え』 ガイ・P・ハリソン 2014/12
『ブラックバイト』 今野晴貴 2016/04
『1行バカ売れ』 川上徹也 2015/08
『ヨーロッパから民主主義が消える』 川口マーン恵美 2016/01
『信用される人が絶対にやらない44のこと』 山崎武也 2015/06

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柔らかヒューマノイド [読書メモ2016]

『柔らかヒューマノイド』 細田耕 2016/05

柔らかヒューマノイド―ロボットが知能の謎を解き明かす (DOJIN選書70)
著者は大阪大学大学院基礎工学研究科教授。 柔らかい(柔軟性のある)ロボットの研究を紹介する本。

 欧米では、ここ数年、ロボットの次のトレンドとして「ソフトロボティクス」が注目を集めている。ソフトロボットが、現在存在する産業用の「硬い」ロボットを席巻していくのではないか、と考えられている。 そしてもう一つの潮流は、ロボットが人間化していく、ヒューマノイドロボット。ヒューマノイドをつくることは、人間の知能の謎を解くということと強い関係がある。
 ヒューマノイドとしての人間っぽさは、実は、未知の環境への適応性と強い関係があるのではないだろうか。
 柔軟性を利用することによって、制御による計算を最小限にしながら、対象をつかんだり、操ったりできる。そしてこの特性によって、対象物に働きかけるために、必ずしも感覚を必要としない。このことは、人間の知能を考えるうえで非常に重要である。
 身体の柔らかさを利用し、問題を部分ごとに分けることができない代わりに、総体として複雑な動きを生み出すことが、本当に知能的なヒューマノイドロボットをつくるために必要なことのように思える。
 バッタは、体長の何倍もの高さまで飛び上がることができる。もしバッタが、足を駆動する筋の動きだけで足を動かしていたら、こんなに高くまで飛び上がることはできない。その答えは人間と同じで、足の関節にあるばねのような機構にエネルギーをため、それを一気に開放すること。
 歩行という現象はスケーラブルではない。大きさが変わって、摩擦と質量による慣性力のバランスが崩れると、それまで歩行できていたものができなくなる。逆に言えば、歩行が人間サイズのモデルで実現されるということが、人間の二足歩行を説明するモデルの必要条件である。
 従来の硬いタイプの歩行ロボットが路面変化に弱いのは、間接が硬いことが一つの原因。
 人間でも、2本の脚を完全に左右対称に動かして跳躍をすることはできない。必ずどちらかの脚が先に着地しているはずなのだが、それによってバランスを崩すことなく安定に跳躍を続けることができるのは、簡単に見えて実は大変興味深い問題。
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Think疑え [読書メモ2016]

『Think疑え』 ガイ・P・ハリソン 2014/12
Think 疑え! (知のトレッキング叢書)
著者は科学ジャーナリスト。 懐疑主義の大切さを啓蒙する本。

 懐疑主義の大切さを、学校や親たちは教えてくれない。
 ペテン師を追い払うベストな手段は、相手をよく観察すること。おかしな主張を黙らせるベストな手段は、脳をクリアにして、正しい質問をすること。とんでもない主張や信じられないうまい話を見聞きしたときは、じっくり検討しようと努めること。詐欺師やイカサマ師は、脳のドアを無防備に開けたままの人間が大好き。
 不合理な考えやおかしな主張をする人たちが消えてなくなることは、決してない。
 懐疑主義とは健全なレベルの疑いを抱き、また推論を用いて、「おそらく事実だと思えるもの」と「事実でないと思われるもの」を見極めていくこと。
 科学者のように思考することは、安全で生産的で楽しい人生を送るのに不可欠。
 人間の脳は、「事実」と「フィクション」を区別することが非常に苦手。しかし残念なことに多くの人たちは、そうした脳の仕組みについてほとんど興味がなく、「脳は全面的に信頼できる」という間違った認識を抱いている。
 記憶に関する最も大きな問題は、実際にあった出来事が、ウソの記憶によって作り替えられてしまうこと。これはじつに簡単に起こる。また、人の記憶はごく簡単に操作できる。
 自分がある光景をじっと見ていると思っていても、何か予想外の異常なことが起こると、すぐ目の前のものですら見落としてしまう。
 よい懐疑主義者になるためには、「確証バイアス」なるものを理解し、常にこの偏った考え方と闘わなくてはならない。確証バイアスとは、自分の信じていることを裏付ける証拠や議論ばかりに目を向けさせ、自分の考えと合わない情報を軽視・排除する心理傾向。
 偽の合意効果:人には「他の人も、自分と同じように考えたり感じたりしている」と思いたがる傾向がある。
 成人アメリカ人の73%が、幽霊やアトランティス、超能力、エイリアン・アブダクション、占星術といった現象を、少なくともどれか1つは信じている。
 脳は筋肉と同じで、何もしなければどんどん弱っていく。本当に脳の刺激になるのは、「学習すること」「発見すること」。
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