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毒の科学 [読書メモ2017]

『毒の科学』 齋藤勝裕 2016/02
毒の科学 (サイエンス・アイ新書)
著者は愛知学院大額客員教授。 生物毒から化学物質まで毒についてまとめた本。

 どのような物質でも大量に摂取すれば毒になる。ギリシアの格言「量が毒を成す」という言葉がまさしくそのことを表している。毒とは「少量で人の命を奪うもの」。
 「少量」で「大きな影響」を与えるのは「毒物」。 「毒は薬」であり、「薬は毒」。
 フグ毒であるテトロドトキシンは、フグがつくるのではなく、エサに含まれている。テトロドトキシンはフグにとって無毒。
 「致死量」は事故の例の積み重ね。もう少し化学的な測定法はないのかということから考案されたのが半数致死量LD50。量を増やしていって、検体(マウスなど)の半数が死ぬ量。体重1kgあたりで表示される。
 LD50でランキングすると、1位はボツリヌストキシン。ボツリヌス菌がだす毒。2位テタヌストキシン。破傷風菌のだす毒。3位リシン。ヒマシ油を取るトウゴマの種子に含まれる。 7位VX、8位ダイオキシン、13位サリン。 ウミヘビ毒は10位、コブラ毒は14位。 ヒ素17位、ニコチン18位。 最近話題の酢酸タリウムは21位。 青酸カリ(シアン化カリウム)は19位。
 「トキシン」という語は、生物が分泌する毒のこと。
 ドクニンジンはソクラテスが飲んだ(飲まされた)毒。毒成分コニインは、青酸カリより強い毒。
 ヒガンバナの根には毒がある。田んぼのあぜ道に多いのはモグラよけに人が植えたから。墓地に多いのも同様。
 アジサイには毒があるといわれているが、その毒成分ははっきりしない。
 ピーナッツバターにつくカビが生産する毒・アフラトキシンは、発がん性が有機物最高といわれる。
 血清毒:ウナギの血清中にある毒。熱に弱く、60℃5分で毒性を失う。
 胆嚢毒:コイの胆嚢にある毒。1970-75年の間に死者21人。
 人工甘味料のなかには危険性が明らかになって禁止されたものがある。ズルチンは砂糖の250倍の甘さを持つが、毒性が認められ1969年に使用禁止となった。チクロも発癌性などが指摘され1969年に禁止。しかしこれを否定する研究結果もあり、中国、カナダ、EUでは現在も使われている。
 タバコのニコチンは青酸カリよりも強い毒。
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