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脳はなぜ都合よく記憶するのか [読書メモ2017]

『脳はなぜ都合よく記憶するのか』 ジュリア・ショウ 2016/12

脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議
著者はロンドンサウスバンク大学上級講師。 自信に満ちた記憶でも実は不確かなものであるという本。

 誕生のような幼い頃の出来事を記憶していると思い込むのは、単に情報源を誤って理解しているから。これを「情報源の混乱」と呼ぶ。情報源を忘れ、間違って自分の記憶や体験にしてしまう。
 時系列の食い違いをテレスコーピングという。 一般的に3年以内の出来事は実際より前だと思い、3年以上前の出来事は実際より最近だと感じる。
 人生の記憶として一番残るのは10代と20代の記憶らしい。
 あらゆる生物にとって、記憶の混乱がごく普通のことなのはほぼ間違いない。
 (脳内の)検索を妨害しさえすれば、さまざまな方法で記憶を忘れさせることができる。つまり、どんな出来事も想起するたびに、記憶は生理学的に歪み、忘れられやすくなる。
 PTSD患者は無意味な情報の忘却能力が低い。 忘却能力が劣っていたからPTSDになったのか、トラウマを経験したせいで脳の配線が作り直されたのか、判断するのは難しい。
 赤ちゃんにテレビを見せると、言語発達にかなりの悪影響を及ぼすことが発見された。
 人はたいてい、ほとんどすべての点で、自分は平均以上だと思っている。 人には自分の長所を過大評価し、短所を過小評価する傾向がある。これを「優越の錯覚」という。この特徴は本質的に記憶と結びついている。
 他人の顔を見分けられる人は半数。 誰もが「記憶と自信の幻想」から影響を受けやすい。 強い自信はむしろ危険信号であることが多い。それが過信なら、破壊的な結果を生む可能性がある。自信は必ずしも正確さを示すものではない。
 写真は、特に意図的な誤情報と組み合わされると、人の記憶をかなり深刻に誤り導くことができる。
 人はコンピュータツールとの共生の結果、情報そのものではなく、その情報を見つけられる場所を記憶するようになりつつある。
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