So-net無料ブログ作成
検索選択

人間はだまされる [読書メモ2017]

『人間はだまされる』 三浦準司 2017/06

人間はだまされる―フェイクニュースを見分けるには (世界をカエル―10代からの羅針盤)
著者はジャーナリスト。 10代向けにジャーナリズムはかくあるべしと教える本。

 「間違った知識には気をつけよ。それは知らないことより危険だ。」バーナード・ショー
 「ウソも百回言えば真実になる」という言葉はゲッベルスの言葉として有名だけれど、実はこれは彼が残した言葉ではない。彼が言った言葉は「もしあなたが十分に大きなウソを繰り返せば、人々はそのウソを信じるだろうし、あなた自身でさえも信じるようになるだろう」らしいのだ。長い間引用を繰り返しているうちに、パンチの効いた短いものに変化していったようだ。
 ジャーナリストは何でも知っている(べき)、と思いがちだけど、そんなことは不可能だ。いざというときに、どこに、誰に話を聞けばいいか、何を調べればいいかという引き出しをいっぱい持っておくことの方が大事なんだ。 今の新聞記事には、昔のような名文は求められてない。
 ジャーナリストは事件の現場の一番前に陣取るやじ馬と説明する人もいる。
 写真には見る人の心を揺さぶる力がある。 いまや編集技術の進歩によって、インターネットにアップされた映像を別の人が簡単に編集して、自分の都合のいいように利用できてしまう。
 アメリカのジャーナリスト、W・リップマンは「事実はどんなに努力しても完全な姿では伝わらない」と語っている。
 あまり「客観、客観」といっていると、ジャーナリストが考えることをやめて、発表者のいいなりの記事を書くだけのロボット記者になる。
 ドイツは基本法(憲法)で、ジャーナリストの情報源開示の証言を拒否する権利を保障している。
 テクノロジーの発達で、検索エンジンがぼくらの好みや興味を推測して情報を集めてくれてしまう。これは、ネット上から自分と違う意見が見えにくくなっていくということでもある。この傾向はニュース情報でも進行しつつある。
 2016年、イギリスのEU離脱をめぐる国民投票や、米大統領選の選挙運動の中でウソが堂々とまかり通り、それを多くの人が信じるという、驚くべき事態が発生した。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: