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もしもトイレで地震にあったなら [読書メモ2017]

『もしもトイレで地震にあったなら』 やざきせいざう 2010/11

もしもトイレで地震にあったなら
著者は図書館司書、温泉マニア。 図書館と温泉などについてのエッセー。

 この朝は幸いにも便意をもよおし、下腹部のプルプル感がその後の爽快感を予兆させている。このまま気張れば一気にすべてを、と腹筋に力を入れかけたまさにその時、またもや”ぐらり”と揺れた。 「こんな時、出してしまうべきでしょうか、引っ込めるべきでしょうか?」 思わず頭の中で、生協の白石さんに「ひとことカード」を書いた。
 図書館員は他の図書館を見学する時に、書架の間に入ったとたん、棚整理を始める人が何人もいる。もちろん、私もその一人。それはもう習慣というより図書館員の性(さが)かもしれない。これは一種の職業病であろう。 さて、この書架整理病も図書館でやっている分にはいいが(いや、よくないか)、書店で発症してしまうようになると困ったことになる。そこまで症状が進むと依存症で、書架を整理したくてどうしようもなくなる禁断症状が出てしまう。
 2001年1月31日、私の勤務する大学図書館で大便事件があった。不特定多数が利用する公共図書館では珍しくないそうであるが、大学図書館は入館ゲートがあり、利用者カードがないと入館できないところが多い。入館者が限定される大学図書館では、この手の事件はあまり例がない。 地下室に至る階段踊り場に”大”らしきものがあるとの通報。直ちに出向くとカーペットの上に確かに「らしきもの」があった。違和感を感じたが、しばらくして理由が分かった。大にしてはあるべきはずの紙がなかった。犯人は尻を拭かずに帰ったのだろうか。
 図書館前の浅い池の鴨に名前をつけようということになった。ワールドカップの最中である。一羽はすぐ「ベッカモ」と名付けられたが、問題はもう一羽。あれやこれや考えた末、つけられた名前が「ロナウド・ダック」。
 私が唯一食べられないものがある。「ワンタン」だ。 私が生まれ育ったのは信州の片田舎の農家だった。当時の農作はまだ化学肥料などもなく、畑に有機肥料をそのまま撒いていた。要は人糞だ。 畑に撒かれた有機肥料は溶けきらない紙が白く残り、少し離れた場所からそれがまるで「ワンタン」のように見えた。
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