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ノーベル経済学賞 [読書メモ2016]

『ノーベル経済学賞』 根井雅弘 2016/10

ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ (講談社選書メチエ)
著者は京大大学院教授。 ノーベル経済学賞とその受賞者の概要についてまとめた本。

 正式名称は「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」なのだが、他の賞に倣ってスウェーデンの王立科学アカデミーが受賞者の選考に当たっているので、ノーベル経済学賞のように見えるに過ぎない。
 経済学は、残念ながら、ノーベル経済学賞の受賞者がこう言ったからこれが正しい、といえるほど成熟した学問ではない。
 ノーベル経済学賞が誕生したのは1969年。経済学が「科学」としての体裁を取ってからの歴史は、それほど長くない。
 1969年から1979年までの最初期は、「相対立する考え方が並存する」という経済学特有の問題を反映した受賞者が見られる。その典型例が、1974年受賞のミュルダールとハイエク。ミュルダールはスウェーデンの福祉国家論者。ハイエクは自由主義の泰斗である。 この間の受賞者を分類すると、①今日の経済学の礎を築いた者 ②経済活動を観察するために必要なツールを作り上げた者 ③今日でも続く経済思想に大きな影響を与えた者。
 サミュエルソン1970年受賞。その名もずばり『経済学』というタイトルの教科書を出版した。現在まで19も版を重ね、「経済学教育の標準的教科書」とされる。
 クズネッツ1971年受賞。GDPの計算方法を確立した。GDPは付加価値の集計である。公務員は付加価値を生み出しているのか?農家が自分の家でとれたものを食べた場合はどうなるのか、など細々とした決まり事が必要である。
 ミルトン・フリードマン1976年受賞。自由主義者。源泉徴収制度をつくった。
 1980年代は、新自由主義が現実に適用されていく時代。サッチャーはハイエクを信奉し、レーガンはフリードマンの思想を体現した。
 トービン1981年受賞。ケインズ経済学に関わる理論と実証。特に重要なのは「ポートフォリオ理論」と「トービンのq理論」。
 1990年代は、伝統的な経済学とは見なして来なかった分野にノーベル経済学賞を与え始めた。
 金融工学の誕生 1990年マーコウィッツ、シャープ、ミラー 1997年 マートン、ショールズ
 ゲーム理論 1994年 ナッシュ、ハーサニ、ゼルテン
 ユーロの理論的基礎(最適通貨圏の理論) 1999年 ロバート・マンデル
 2001年のノーベル経済学賞が発表された翌日、「残っているのは藪だけ」という新聞記事が出た。万人が認める大物は皆すでに受賞してしまった、という意味。
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自分の「武器」を見つける技術 [読書メモ2016]

『自分の「武器」を見つける技術』 池田潤 2015/12

自分の「武器」を見つける技術
著者は作家・コーチ。 自分の武器を見つけ、活かすことができれば成功するという本。

 人生がうまくいかない理由。それは、自分の武器を活かしていないから。自分の武器を活かせば、キミの人生は絶対に変わる。
 多くの人が自分の武器を活かすことができていない。それは、自分の武器が何なのかわかっていないからだ。 じつは、自分の武器であるにもかかわらず、これを弱点だと思っている人があまりに多い。
 自分の武器を見誤れば、人生全体が、嫌いで努力しても結果の出ないことで埋めつくされてしまう。
 自分の武器を活かせば、人生はもっと楽になる。
 武器は当たり前の中に潜んでいる。「これは誰にでもできる」と思っていることの中に、自分の武器が隠されている場合が多い。
 大事なのは、とことんまで自分自身であり続けること。
 自分の武器を知らないとは、自分自身を知らないということ。
 成功者の成功法則はキミの成功法則ではない。キミには、成功者と同じ武器があるとは限らない。
 武器を見失ってしまうのは、キミが人生のある時点で自分本来の姿を否定され、違う自分にならざるを得ない状況に置かれたからだ。
 「何でみんなこれができないの?」の「これ」こそが自分の武器。 武器は人間関係の中から見出せるもの。自分一人では自分を客観的に知ることはできない。
 「やってみたい」という気持ちをどうせできないと言ってないがしろにし続けてきた結果が、やりたいことがわからないという状態なのだ。
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爆発的進化論 [読書メモ2016]

『爆発的進化論』 更科功 2016/09

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)
著者は東大総合研究博物館研究事業協力者。 最新の進化論を紹介する本。

 もっとも単純な生物である細菌と、(無生物である)ウイルスのあいだはほとんど連続的だ。ただリボソームの有無が、つまりタンパク質を自分で合成できるかどうかが、生物と無生物の境界になっている。
 生物の特徴は、「代謝」、「複製」、「境界(細胞膜)」。
 動物と植物の違いは、前後があるかないかだ。
 エビとヒトでは(発生的に)口と肛門がさかさまだ。背中と腹もさかさまである。何億年も前の祖先で、消化管を下にして歩くようになったのが私たちのご先祖様で、神経を下にして歩くようになったのがエビのご先祖様だったのだ。
 「あご」というのは、実は生物の進化を考える上で重要なポイントだ。捕食する力が遥かに強力になったからだ。
 カンブリア紀になると、突然化石がたくさん見つかり始める理由は、おもに2つある。一つは、この時期に多くの動物がいっせいに骨格を進化させたから。2つ目の理由は、多くの動物の「ボディプラン」がこの時期に出来上がったことである。
 ヒトの眼は脳からできてくるけれど、タコの眼は表皮からできている。
 昔は、魚のうきぶくろを肺に進化させて、陸上に進出したと考えられていた。でも事実は違うのだ。肺からうきぶくろへと進化したのである。理由の一つは、エラ呼吸より肺呼吸のほうが、ずっと効率がいいからだろう。水中にすんでいても、肺呼吸ができて損はないのだ。ふつうの魚でも、少しは空気呼吸をするものが結構いるのだ。金魚もそうだ。
 魚は陸に上がるために肢を進化させたのだと、かつては考えられていた。現在では肢は水中で進化したのではないかと考えられている。肢は歩くために進化したわけではないのかもしれない。どんなものにもいろいろな使い道がある。水中でも、肢はいろいろと役に立つのだ。きっと肢は、水中で何回も進化したのだ。その中の一種が、たまたま陸上に上がって私たちの祖先になった。
 脳の増大は、人類の進化のかなり後のほうで始まった。ヒトとチンパンジーがが分岐した頃(700万年前)に、地球上で一番脳化指数が高かったのはイルカだった。それから450万年間は、人類の脳は大きくならなかった。人類がイルカを抜いたのは150万年前。石器を作り、食糧事情がよくなり、燃費の悪い脳を維持できるようになってからだ。
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水力発電が日本を救う [読書メモ2016]

『水力発電が日本を救う』 竹村公太郎 2016/09

水力発電が日本を救う
著者は元国交省河川局長。 今あるダムの活用で年間2兆円の電力を増やせるという本。

 今の日本のダム湖には、水が半分程度しか貯まっていない。それは、法律で決まっているからだ。
 「特定多目的ダム法」という法律がある。これには主に2つの目的が記されている。「利水」と「治水」である。利水のためにはダムの水は多いほうが良く、治水のためには少ないほうがいい。矛盾した2つの目的があるため、両者の折衷案として、ダムは半分くらいしか水を貯めていない。
 天気予測の発達で、台風などの大雨が来る直前にダムを空ければ、十分に洪水は防げる。なぜ、そのようにダムを運用しないのか。理由は多目的ダム法に規定され制約を受けているからだ。この法律は1957年に制定されて以来、根本的には一度も改正されていない。つまり、59年前の社会事情に合わせたルールとなっている。
 元役人だからよく分かるが、行政にとって、こうした運用は非常に苦手な分野なのである。理由は簡単、ハードには予算が付くが、ソフトにはあまり予算が付かないからだ。
 「河川のエネルギーは最大限、これを活用しなくてはならない」。河川法の第1条にこうした文言を加える。こうした改正が今求められている。現在の日本でダムの発電能力が十分活かされていない原因の一つが、河川管理者の消極的な姿勢にあるからだ。
 ダムは半永久的に壊れない。ダムのコンクリートには鉄筋がない。ダムのコンクリートは、天然の凝灰岩と同じく、100年、200年と年代を経るにつれて堅くなる。
 発電設備のないダムも多い。非常にもったいない。
 古いダムの有効利用の一つが「嵩(かさ)上げ」。10%の嵩上げで、電力は倍になる。
 現在、日本の水力発電の割合は9%ほど。潜在的な発電能力を引き出せば30%まで可能だ。少なく見積もっても、毎年2兆円の電力となる。つまり、ダムとはこの先100年で、日本に200兆円を超える富を増やしてくれる巨大遺産なのだ。
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誰かに教えたくなる宇宙のひみつ [読書メモ2016]

『誰かに教えたくなる宇宙のひみつ』 竹内薫 2016/11

理系親子になれる超入門 : 誰かに教えたくなる宇宙のひみつ
著者はサイエンスライター。 宇宙研究の最先端を分かりやすく説明する本。

 実はビッグバンは宇宙の始まりではなく、その前に「量子宇宙」という状態があった。エネルギーはあるけど時間が存在しない状態。その量子宇宙の終わり頃に「インフレーション(急激な膨張)」が起きた。この膨張が何らかの原因で急にストップして、「ボンッ」と爆発したのがビッグバン。
 ブラックホールの中の構造を数学的に計算すると、ビッグバンと同じような数式(特異点)となる。なのでそれらは同じものではないか、と考える人が出てきた。ブラックホールの中には宇宙があるかもしれない、ということ。
 素粒子は3グループ(フェルミ粒子、ゲージ粒子、ヒッグス粒子)、17種類。フェルミ粒子は物質の素となるもの。ゲージ粒子は力を媒介するもの。ヒッグス粒子は物に質量を与える粒子。
 4つの力のうち、重力だけ40桁ほど弱い。その原因として、「この宇宙は11次元という広がりを持っていて、そちらに重力が漏れ出しているから弱いのだ」という仮説がでてきた。
 この世の中に重さがゼロのものは、光と重力しかない。
 ブラックホールの特徴は、「重さ」「回転速度」「電荷」、この3つだけ。この特徴は素粒子と同じ。
 理論物理学者というのは、基本的に妄想体系をつくっていると言っていい。それが実証されれば「大天才」、されなければ「頭のおかしな学者」で終わってしまう。
 次元というのは「広がり」という意味。
 カミオカンデはニュートリノではなく、「陽子崩壊」を見つけるために作った施設。陽子崩壊は現在においても観測されていない。方針転換をして、ニュートリノを観測することにして大成功した。
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働くことを考えはじめたとき読む本 [読書メモ2016]

『働くことを考えはじめたとき読む本』 有川真由美 2015/10

働くことを考えはじめたとき読む本
著者は作家・写真家。 若者に対するアドバイスや人生訓の本。

 働く理由は、人それぞれ。でも、本当に幸せそうな人は、「働きたいから、働いている」と言います。
 天職を見つけるヒントは、子どもの頃からいままで続いているあなたの生活のなかにあります。夢中でやっていたことはなんでしょう?
 「自分がやりたいことはなんなのか」を、よく考えること。そして、やりたいことがあるなら、あきらめてはいけないのです。
 「なにに対しても興味をもてない」という人もいるかもしれません。そんな人は、外に出かけて、いろいろな人や物に触れることをお勧めします。
 目の前の仕事にひたすら打ち込んでいると、「これもやらない?」というチャンスはかならずやってきます。やりたいことは、働いていくうちに見つかることもあるのです。
 チャンスに備えて、コツコツと勉強する。
 「どこを見て進んできたか」で、その人自身の行動が変わってくる。
 恐るべきことは、失敗や挫折を怖がって、なにも挑戦しないこと。
 仕事を辞めたいときは、大抵よくないことだけに目が向いている。パーフェクトな職場なんてないのです。
 仕事って、魅力的な仕事人にはいい仕事が集まって、誰でもできる仕事をその他大勢で奪い合うことになっている。
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すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。 [読書メモ2016]

『すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。』 牧田幸裕 2015/07

すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。
著者は信州大学学術研究院准教授。 教わる力を向上させれば成果が出るようになるという本。

 「教える力」は磨かれてきて、ずいぶん向上した。それに対し「教わる力」は相対的に蔑ろにされてきた。その結果としてコミュニケーションの質が進化せず、なかなか結果を出せない状態にある。
 成果を出せないのは、あなたの頑張りが足りないからではない。「教わる力」が足りないだけである。「教わる力」が足りない人は、せっかくの力を活かしきれない「もったいない人」である。
 「教わる力」とはナビゲーションを設定できること。 ①現在地の確認 ②目的地の設定 ③ルート候補の設定 ④ルート候補の選択 ⑤ルートの決定。 「教わる力」を鍛えるとは、この5つのプロセスをきちんと行いましょうということ。
 パラダイムシフトに対応できないと、「もったいない人」になりやすい。たとえば、甲子園で大活躍しドラフト1位になった新人がキャンプでつまずき、なかなか1軍に上がれない、など。
 成果を出す経営者はサンクコストを払うのが得意。
 「教わる力」を鍛えた人は、本を読むとき、まず読まないところを決めるために「まえがき」をきちんと読み、目次を、力を入れて本気で熟読する。
 「教わる力」を鍛えると、「応える」ことよりも「何に応えなければならないのかを把握する」ことのほうが重要だということがわかるようになる。
 復習は、偏差値55以上には役立つが、55未満には役に立ちにくい。理解できていない事柄の復習には時間が膨大にかかる。それよりも「予習」に力をいれるべきだ。
 「知識活用」は「知識偏重」、言い換えれば「詰め込み教育」という土台があって、初めて競争力を持つ。日本の「詰め込み教育」は(世界的には)全く常識の範囲内。それを「大変だ」「かわいそう」というのは、グローバルな基準で見てあまりにもヌルく、甘やかされている。
 「教わる力」とは、自分の判断軸をつくることであり、取捨選択をできるようになることである。
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挨拶のバカ力! [読書メモ2016]

『挨拶のバカ力!』 金原亭世之介 2016/10

1週間であなたは伝説になる 挨拶のバカ力!
著者は落語家。大正大学客員教授。 挨拶や言葉が与える影響についての本。

 大きな声で力強く「おはようございます!」と言ってから前屈をすると、前より指先がずっと下まで下がる。挨拶は精神的な部分だけでなく、肉体的にも影響を与える。
 「挨拶」は、もともと禅語。「挨」も「拶」も”押し合う”ということ。禅僧がたがいに押し問答する中で、心の中を推し量り、相手の悟りの程度を知ろうとする、というのが本来の意味。
 体や心が感じ取った刺激(情報)を脳が受け止め、それに対して脳が適・不適の判断をし、そのとき脳は筋力にも影響を及ぼす。
 大阪の宮之森病院のリハビリで、ほめるだけで早く歩けるようになったという例が200人もあったという。
 「言語誘導」は自分が言葉を発することだけで起こる現象ではない。周りから言葉をかけられることでも同じ現象が起こる。それが「外部誘導」。
 言葉を発するという行為で脳内物質が分泌される。
 大切なのは口に出して言葉として発すること。
 楽しいから笑顔を作るというより、笑顔になると楽しくなるという効果が、脳には備わっている。
 私たちの脳は、天を仰ぎ見るように顔を上に向けて両手を高く上げると、幸せなことを思い浮かべるスイッチがオンになり、反対に顔を下に向けると不幸せなことを思い浮かべるスイッチがオンになる。落語家の「高座」が高いのはそのため。
 拍手は、されたほうも、しているほうも嬉しくなる。拍手をするだけで人間は能力が上がる。拍手という動体誘導によってオキシトシンなどの脳内ホルモンが分泌される。
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弱者の戦略 [読書メモ2016]

『弱者の戦略』 稲垣栄洋 2014/06

弱者の戦略 (新潮選書)
著者は静岡大学大学院農学研究科教授。 「食べられる側」の生物の生存戦略を解説する本。

 よく「雑草のようにたくましく」という言い方をする。ところが、雑草はむしろ弱い植物である。雑草は植物間の競争に弱い。そのため、たくさんの植物が生い茂るような深い森の中には、雑草と呼ばれる植物群は生えることができない。そこで雑草は、他の植物が生えることのできないような場所を選んで生息している。それが、よく踏まれる道ばたや、草取りが頻繁に行われる畑の中だったのである。
 チーターに追われると、ガゼルはジグザグに走って逃げる。単純な直線距離の競争では、ガゼルがチーターに勝てる見込みはない。競争を複雑にすることではじめて、弱者のガゼルがチーターに勝つ可能性が出てくる。「強い者は単純に。弱い者は複雑に」これは勝負の鉄則である。
 チョウの不規則な飛び方は、鳥などの外敵から身を守る逃避行動であると考えられている。同じ仲間のガはコウモリの超音波を感じると、羽ばたくのをやめて垂直に落下する。急降下するガの逃避行動は、さすがのコウモリも捉えることができない。
 ネズミやウサギのような小さな動物は、島に棲む種類の方が、大陸に棲む種類よりも体が大きい。天敵がいないためである。ということは、ネズミやウサギは大陸だと、あえて体のサイズを小さくするという戦略を選んでいたのである。
 ナマケモノが動かないのは、ジャガーに見つからないため。
 19世紀の後半から、ヨーロッパの都市で工業化が進むにつれて、暗色のガが増加するという事件が起こった。もともとは白いガであったが、一定の割合で必ず黒いガを産んでいた。重要なことは、常に次善のオプションが用意されているということである。弱い生物は、多様な形質をもった子孫をたくさん残すことによって、どれかが生き残るように工夫している。
 生物の世界の法則では、同じような環境に暮らす生物どうしでは、ナンバー1しか生き残れない。そのため、自然界に存在している生物は、他の生物と少しずつ生息環境をずらしながら、自分の居場所を作っている。逆にいえば、すべての生物がそれぞれの居場所でオンリー1のナンバー1なのである。
 ミミズは、もともとは頭や足のような器官のある生物だったと考えられている。
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歴史に学ぶ成功の本質 [読書メモ2016]

『歴史に学ぶ成功の本質』 童門冬二 2016/08

歴史に学ぶ 成功の本質
著者は作家。 日本の歴史の中で先見力が生かされた例、生かされなかった例を指摘する本。

 現在は個人生活も企業経営者もすべて「先見力」を欠くことができない。先見力をもつためには、情報は不可欠だ。 先見力は決してご大層なものではない。鍋島直茂(佐賀藩の家祖)がいっている。「先見力は日々のこまかい情報の積み重ねによって得られる」。
 南朝に仕えた楠木正成は「新田義貞を追放し、足利尊氏を迎えるべきだ」と後醍醐天皇に諫奏(かんそう)するが、公家連中から、「土豪の分際で」「臆病者」と罵られた。楠木正成は(こんなことではもうダメだ)と諦め、勇気をふるって湊川に出陣して戦死する。 尊氏が地方武士の心をよく捉えているというのは、その頃地方武士の唯一の欲望であった「土地」に対する執念を、尊氏がよくつかみ、代弁していたことである。 後醍醐天皇率いる南朝側には先見力が欠けていた。単に情報が足りないだけではなく、「下の意見をよく聞く」という姿勢も欠けていた。
 楠木正成の悲劇はいろいろなことを考えさせる。つまり、先見力があっても権力がなければそれは実現されないということと、耳に痛い意見は、えてして上層部がききたがらないということ、しかしそういう連中をいきがかり上どうにもできないトップの統治能力の問題など、現在の組織にも通じるテーマが揃っている。
 毛利元就「三本の矢」の本心は、三男の隆景を戒めたのだ、という説がある。 三男の隆景は小早川家の養子になった。ところが隆景は一番優秀な息子で、やがて本家の毛利家をしのぐ勢いになった。それを心配した元就が、「一本の矢だけが突出すると、折られてしまう」といって、小早川隆景の独断先行を戒めたというのである。
 徳川幕府では、管理職ポストを複数制にして、毎月「月番」というものが設けられた。老中や諸奉行、大目付も若年寄も、この「月番」になった時に仕事をする。月番以外の時は、自分が当番の時にたまった仕事を処理する。この交替制の意味するところは大きい。毎月の月番の仕事ぶりを、部下や民がジッと見守り比較するからだ。そうなると複数の管理職たちは、勢い競争せざるを得ない。
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