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なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。 [読書メモ2017]

『なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。』 中谷彰宏 2016/01

なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。
著者は、著作・講演活動で活躍。 気軽にもっと読書をしてみなさいという本。

 本を読む人の格差が知性の格差になり、結果、収入の格差につながる。 本を読む人同士、読まない人同士で集まる。これによって世界が2つに分かれる状態が今起こっている。
 「まとまった時間がなければできない」と言うのは、習慣のない人。
 まわりのみんながスマホを出している時が、本を読むチャンス。
 ハズレの本に出会った時に、本を途中でほうり出す権利がある。
 セクシーは知性から生まれる。
 いざとなってからでは、思考回路が6割になって、理解できない。必要になる前に読んでおこう。
 売れている本には、理由がある。
 読むことで、自己肯定感が上がる。
 本を読む時の判断基準は、「この本はあと味がいいかどうか」。
 正解する楽しさより、考える楽しさを味わう。
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面白くて仕事に役立つ数学 [読書メモ2017]

『面白くて仕事に役立つ数学』 柳谷晃 2017/08

面白くて仕事に役立つ数学
著者は著作家。 数学についてのうんちくやエッセーのようなもの。

 ビッグデータがあっても、リーマンショックは防げなかったと思います。それは、「上がり続けて欲しい」という人々の願望が、経験からの判断力を曇らせていたからです。 ビッグデータのような大きなデータのかたまりは、ノイズのようなもの。そのときたまたま起こった現象も非常に多く含まれるため、本質が見えづらくなっています。
 「80%の売上は20%の商品でカバーできる」という定説は、アマゾンの本の売上には適用できないようです。 ともあれ、パレートの「80対20の法則」を何にでも当てはめるのは間違いです。
 繰り返しますが、一つの数字ですべてを判断することはできません。日経平均だけで相場を判断できないことはもちろんです。
 「0」という記号を最初に使ったのはバビロニア。紀元前400年くらい、まだ数字のない時代に、位取り記数法に0の機能を持つ記号をつくった。
 統計の基本はすべてのデータを集めることではなく、一部のデータを使って全体像をつかもうとする理論であることを覚えておきましょう。
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大不平等 [読書メモ2017]

『大不平等』 ブランコ・ミラノヴィッチ 2017/06

大不平等――エレファントカーブが予測する未来
著者はルクセンブルク所得研究センター上級研究員。 所得・資産の不平等の背景を考察する本。

 この10年ほどのあいだに、人類史上初めて世界の全個人の所得水準を評価・比較するのに必要なデータが入手可能となった。 過去2世紀の、そしてとりわけ過去25年間のグローバルな不平等を研究することで、世界がいかに変わってきたかが見えてくる。
 1988-2008年の間の実質所得の伸び(割合)が最も高いのは所得の中間値付近の層、次が上位1%の層。その間(点B)には、伸びがゼロの層が存在する。点Bではアメリカ人、日本人、ドイツ人が大半を占めており、それぞれの国の所得分布では下半分に属している。
 同じ期間の所得増加の絶対増加分で比較すると、44%は上位5%の人に渡っている。対照的に、現在のグローバリゼーションで最大の受益者だとした新興グローバル中間層は、2-4%しか受け取っていない。
 アメリカの不平等のピークは1933年で、原因は失業率の高さと、それによって多くの家庭の所得が下がったこと。
 (18-20世紀前半の)不平等の縮小は、どの国でも、実質所得の大幅増加と同時に起こっている。
 1820年には、グローバルな不平等のうち、各国間の差によるものは20%にすぎず、大半は各国内での差から生じていた。その後の100年間で割合が逆転し、19世紀半ばまでには、グローバルな不平等の80%はどこで生まれたかで決まり、社会階級で決まるのは20%だけになった。
 人口加重した各国間の不平等は、1970年代の終わりから一貫して縮小している。これは中国が成長が上向き始めた時期にほぼ相当する。
 新しい資本主義では、豊かな資本家と豊かな労働者が同じ(ベンチャー企業の経営陣のような感じ)になる。この状況は社会から受け入れられやすい。こうして不平等は実力主義という衣装を纏う。
 グローバリゼーションによって、不平等の最大要因(具体的には資本所得)への課税強化が非常に難しくなっている。
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必勝法の数学 [読書メモ2017]

『必勝法の数学』 徳田雄洋(たけひろ) 2017/07

必勝法の数学 (岩波科学ライブラリー)
著者は東京工業大学名誉教授。 ゲーム・勝負ごとの必勝法を数学で解説する本。

 ツェルメロの定理:交互型2人ゲームは、先手に必勝法があるか、後手に必勝法があるか、両者最善手で必ず引き分けかのいずれかである。 すなわちミスをしないプレーヤー同士が対局した場合、先手・後手の順番を決めた瞬間に、戦わずして勝敗が決まってしまう。
 2山くずしで、山のサイズが同じなら後手必勝、違えば先手必勝。 交互に1個以上の石を取り去って、取り去る石のない人が負けとなるルール。 2つの山の個数を同じにして相手に渡すのがポイント。
 同時型2者択一ゲームの場合、たとえば、「明日虹が出るか」を予言する場合。 最大の最小利得を得るには「虹あり」を半分、「虹なし」を半分の頻度で言えばよろしいことになる。こうすれば虹がどのような出現頻度で起ころうとも平均利得1/2以上が保証できる。
 慎重な投資と大胆な投資はどちらがよいか: 投資に成功する確率をp、手数料は無料、成功した場合は投資額だけ手持ち残高が増え、失敗の場合は投資額分失う、とする。 1/2<p<1の場合、一番慎重な戦略が最適。 0<p<1/2の場合、一番大胆な戦略が最適である。p=1/2の場合はどちらも最適である。
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9月第3週に読んだ本(まとめ) [読書メモ2017]

『お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?』 坂下仁 2016/12
『リーダーたる者の極意』 梅谷忠洋 2015/12
『池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾』 池上彰 2016/11
『金利「超」入門』 美和卓 2017/08
『脳は変わる』 モーヘブ・コスタンディ 2017/06
『海水の疑問50』 上ノ山周 2017/09

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お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか? [読書メモ2017]

『お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?』 坂下仁 2016/12

お金のプロに聞いてみた! どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?
著者は元メガバンク行員。 長期的にお金を増やす方法を教える本。

 お金のプロたちは、あなたのお金を増やすプロではなく、あなたからお金を吸い取るプロ。
 お金の定理: ①正しく分散するとお金は安全に増える ②手数料と税金は少ないほどお金が減りにくい ③複利で運用するとお金の増え方が加速する。
 日本の銀行、証券会社、生保会社は過去20年ずっと逆をやってきた。その結果、アメリカ人やイギリス人が20年間で金融資産を3倍に増やしたのに対し、日本人はその半分しか増やせなかった。 日本には3つの定理に忠実な金融商品はほとんどない。
 日本の富裕層は、ほぼ例外なく投資信託や投資型保険には見向きもしていない。
 行き過ぎた社会保障と所得税の源泉徴収制度が、日本人を過保護にしたせいで、お金を管理する能力が退化した。
 世間では、老後資金として3000万円必要だと言われる。ただし持ち家があることが前提。
 日本の金融商品は文字通り「お金が融けて」しまい、最悪の場合にはなくなる。
 多くの金融機関が投資商品の販売を、顧客の資産形成より手数料稼ぎに重きを置いてやってきた。 投資信託を毎年売買すると22年で元本がなくなる。
 消去法で選ぶと国内勢は国債くらいしか残らない。 ETFとJREITは多少はまし。
 必ずやるべき投資は、「確定拠出年金でインデックスファンド」。個人事業主や中小企業経営者なら「小規模企業共済」も外せない。他に「海外の良質な分散投資商品」、さらに「妻社長メソッド(副業で妻を社長に)」。
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リーダーたる者の極意 [読書メモ2017]

『リーダーたる者の極意』 梅谷忠洋 2015/12

リーダーたる者の極意
著者は教育家、思想家、作曲家。 偉人の言葉で、あるべきリーダー像を解説する本。

 「日本民族には信仰の柱や伝統的習慣を強制するような教えの書はない」ことは、日本人ならば誰でも知っている。しかしながら日本人がアイデンティティを失わず、今日まで民族として滅びなかったのは、その指導層には「武士道」精神が常に存在していたから。
 「日常の細事を大切に処理しないで、どうして物事が成功するだろうか」安田善次郎(安田財閥を一代で築いた)
 「世間には大志を抱きながら大志におぼれて、何一つできない人がいる。言うことは立派だが、実行が伴なわない。世の失敗者には、とかくこういう人が多い」松下幸之助
 「成功が上がりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは続ける勇気である。挫折は成功の前兆である。成功とは失敗に失敗を重ねても情熱を失わない能力のことである」ウィンストン・チャーチル
 「この地上には2つの人種しかいない。品位ある人種とそうでない人種である」ヴィクトール・エミール・フランクル
 「未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ」ピーター・ドラッカー
 「逆境に勝る教育はない」ベンジャミン・ディズレーリ(19世紀に2度英国首相の座に就いた)
 「最悪だと言っている間はまだ最悪ではない」シェイクスピア『リア王』
 「金を失っても気にするな、名誉を失ってもまだ大丈夫。しかし勇気を失ってしまったらすべて終わりだ」ウィンストン・チャーチル
 「成功するには、成功するまで決してあきらめないことだ」アンドリュー・カーネギー(アメリカの鉄鋼王)
 「アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない」盛田昭夫(ソニー創業者)
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池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾 [読書メモ2017]

『池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾』 池上彰 2016/11

池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾: 分断か融合か
著者はジャーナリスト。 中国・香港・台湾の関係、歴史について講義したものをまとめた本。

 現在中国には5つの自治区があり、自治区のトップには、必ずその民族の出身者を置くことになっている。しかしそれは建前で、No2には必ず漢民族の中国共産党員を置き、その地域を実質的にコントロールしている。
 1947年、台湾で国民党に対する反対運動が起こり、大量虐殺が行なわれた。二・二八事件と呼ばれる。台湾の人たちは敵と味方を見分けるために、日本語で呼びかけた。 台湾の人たちにしてみれば、日本の後にやってきた国民党があまりにもひどかった。それが日本統治時代は良かったという郷愁につながっていった。
 台湾は国連脱退以降の英語の名称はChinese exile government in Taipei(台北に存在する中国亡命政府)。
 中華民国を中国の代表として扱っている国では、バチカン市国がある。ヨーロッパで唯一つ、現在も中華人民共和国を国家として認めていない。中国国内のカトリック司教の任命権をめぐって対立している。
 中華民国総統は、英語でプレジデントPresident、つまり大統領。しかし大統領と表記すると、国家として認めている印象になるので、日本では総統という呼称を使っている。
 アヘン戦争で、香港島と九龍地区は永久割譲された。99年間の租借だったは、北側の九龍半島部分。
 中国には中国共産党以外に8つの政党がある。ところが、その8つの政党は「自分たちは中国共産党の指導に従う」と党の規則に定めている。 1998年、中国民主党という政党がつくられたことがある。しかし結党してすぐに全員逮捕され、いまだに刑務所の中。
 北京大学でいちばん偉いのは、北京大学の中の共産党委員会書記。学長はお飾りのようなもの。
 政権政党が国民の選挙で選ばれるようになれば、自らの正当性を強調する必要はない。意図的に日本という敵を作り出すことは必要なくなる。
 今の中国は工場労働者の給料が急激に高騰して、経済成長が急速に停滞、まさに「中進国の罠」に陥っている。 中進国の罠に陥った時には、イノベーション、つまりまったく新しい技術革新がないと、その先には進めない。
 「大躍進政策」や「百花斉放」、「文化大革命」を通して、政府の指示に従って、言われた通りのことをやると、後で方針が変わった時犯罪者にされてしまう、と中国の人は学習した。 ルールなど守る必要はない。自分や家族を守ることが最も重要だ、という自分本位の考え方が、中国の人たちに刷り込まれた。
 中国にはインターネットを監視する専門の警察官が十万人近くいるといわれる。 情報を遮断したことで、中国共産党や政府は、国民が何を思っているか、ホンネがわからなくなるという、非常に皮肉なことが起きている。
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金利「超」入門 [読書メモ2017]

『金利「超」入門』 美和卓 2017/08

金利「超」入門 あなたの毎日の生活を守るために知っておくべきこと
著者は野村證券チーフエコノミスト。 金利とは何か、マイナス金利とは何かについてやさしく教える本。

 太古の昔、人類がまだ「お金」を使っていなかった頃から金利は存在した。 金利にあたるものが記録として残されている最も古いものは、紀元前3000年頃のメソポタミア文明。 ハンムラビ法典には、穀物を貸し借りした場合のさまざまなルールが、金利に関係するものを含めて存在していた。 種として穀物を借り、それをまいて育てることを前提として貸し借りが行なわれた。
 金利には、借りた側が努力すれば自分に得るものが残るという動機付けを与える、「アメとムチの効果」も備わっている。
 「お金」が本格的に登場し、お金に対する金利が登場したのは、紀元前7世紀のギリシャだと言われる。 ギリシャで発達したお金の貸し借りには、船荷を担保にしたものがあった。ここから見える金利の性質は、危険に対する「保険料」としての役割。
 紀元後1世紀のローマでは、銀貨に含まれる銀含有量を減らし、インフレが発生。金利はインフレ率と連動して動く性質を持つようになった。
 金利は、現在から未来に向けての時間を買う値段。今と未来を交換するときの比率と考えることができる。
 経済学では 金利=実質金利+期待インフレ率+リスクプレミアム。
 はじめてマイナス金利政策を導入したのは2012年7月のデンマーク中央銀行。日本は2016年1月から。
 根本的に問題となるのは、金利が非常に低くなっているときは、借りた人の収入が将来に向かって伸びにくくなっているような経済状態を反映している可能性が高い、という点。
 個人向け国債は利率の最低限度が0.05%に定められている。
 マイナス金利を利用して国が借金の金利の支払を節約したツケは、結局マイナス金利政策が終わるときに国に回ってくる。
 「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨が普及すると、現金には金利がない、という常識が覆る可能性がある。
 マイナス金利でも現金は目減りしないため、「タンス預金」が増えがちになるが、それによってマイナス金利政策の効果は薄まってしまう。
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脳は変わる [読書メモ2017]

『脳は変わる』 モーヘブ・コスタンディ 2017/06

脳は変わる ニューロプラスティシティ (MITエッセンシャル・ナレッジ・シリーズ)
著者は発生神経生物学者、サイエンスライター。 神経の可塑性について最新の知見をまとめた本。

 成人の脳は変化する能力を持っているだけでなく、あらゆる行動や経験に応じて、一生を通じたえず変化しつづける。
 通常はある特定の機能に特化した(脳の)領域でも、役割を切り替えて別の種類の情報を処理することができ、とくに視覚野は視覚以外のさまざまな機能を担う能力があることが分かっている。
 前頭前野におけるシナプスの刈り込みは20代になっても続き、脳の中のシナプスの総数が成人レベルに落ち着くのはその後であることが明らかになってきた。
 弱視を治療するには、もう一方の目に眼帯を付けて弱視の方の目を使わせ、視覚経路の発達を促す。8歳より前に治療を始めれば最良の結果が得られる。 ほかの感覚系の発達も同じく経験に左右されることが証明されている。
 現段階では、脳力トレーニング製品によって心理学者が言うところの転移が引き起こされるという証拠はほとんどない。 一方、言語学習には確かに転移の効果があるらしい。 第二言語を学習すると神経保護の効果があるらしい。晩年になってから学習を始めても、アルツハイマー病などのリスクが下がるかもしれないのだ。
 脳は使う人の要求に合わせて大きく変化する器官である。集中的な訓練を受けると脳は変化し、それにふさわしい機能をより効率的に実行できるようになる。
 幻肢が起こる原因の少なくとも一部は、切断に続いて起こる大脳皮質の再構成にあると考えられている。
 脳卒中患者のリハビリ法として有望なものの一つが、脳の左半球と右半球の活動のバランスを変えるという方法。
 貧しい環境で育つと脳の発達に永続的で深刻な影響があり、成人になってからの精神的健康と身体的健康の両方に影響が及ぶ。
 脳の老人斑はアルツハイマー病の原因ではなく、単なる結果にすぎないのかもしれない。
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