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同調圧力メディア [読書メモ2017]

『同調圧力メディア』 森達也 2017/04

同調圧力メディア
著者は映画監督・明治大学特任教授。 2010年7月から『創』に掲載されたエッセー(論評)を集めた本。

 つい十数年前まで法務省は、死刑囚を処刑したことすら公開しなかった。徹底した秘密主義。死刑の存続理由のひとつに犯罪抑止を掲げながら、これを隠すことの矛盾に気づかない。 執行の事実と人数を明らかにするようになったのは1998年。メディアが要求したからではない。中村正三郎法相(当時)の指示だった。処刑した死刑囚の名前を明かすようになったのは2007年。この決定にもメディアは関与していない。鳩山邦夫法相(当時)の指示だった。つまり死刑制度における情報公開について、メディアは全く機能していない。
 メディアが沈黙し続けてきた理由はわかっている。国民が死刑についての情報公開を求めなかったからだ。つまり市場原理。(報道が)営利企業である限りは、この原理から逃れることはできない。
 (鯨肉の横流し)情報を開示したGPJ(グリーンピース・ジャパン)スタッフと船舶をぶつけたピーター・ベスーン(シー・シェパード)は有罪判決。(衝突)情報をネットに流出させた海上保安官の逮捕は見送りになった。あまりに一貫していないし、少なくともフェアではない。なぜなら捜査や司法の判断が民意に迎合しているからだ。
 タイ語の通訳に「不謹慎は訳せません」と言われた。タイ語にはないそうだ。英語にもないかもしれない。要するに「みんなが右に向かって歩いているのに、どうしてあなたは左に行こうとするのだ」が、不謹慎の本質だ。つまり同調圧力。だからこそ他の言語にはない。だって左に行ったからといって、誰かに迷惑を掛けたわけではない。個人の自由のはずだ。でも日本では、その個人の自由の許容度が極めて小さい。
 かつて選挙報道の際には、アンダードッグ効果という言葉がよく使われた。要するに判官びいきだ。ここ数年は、まったく事情が変わってきた。むしろ反転している。優勢と伝えた党や候補者に、さらに多くの票が集まるようになってきた。
 (アルバイト学生の悪ふざけ映像の投稿・炎上)この騒動を理由に閉店する店も含めて、社会全体が過剰反応すぎないか。とにかく一罰百戒。思い切り後悔させたい。そんな憂さ晴らし的な気分がこの現象の背景に駆動しているような気がして仕方がない。
 ほとんどの学生は、めくら、かたわ、ちんば、せむし・・・を知らないのだ。初めて耳にしたらしい。言葉がなくなるということは、文脈やそれに付随する歴史がなくなることを意味する。とても重大な問題だ。
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生物の「安定」と「不安定」 [読書メモ2017]

『生物の「安定」と「不安定」』 浅島誠 2016/12

生物の「安定」と「不安定」 生命のダイミクスを探る (NHKブックス)
著者は東京大学名誉教授。 発生生物学や分子生物学を解説した本。

 赤血球は、1秒間に230万個つくられ、同時に壊されている。
 ワトソンとクリックによるDNA分子構造の解明(1953年)から半世紀後の2003年、ヒトゲノムの解読完了宣言が行われた。 かつて、ヒトゲノムのすべてが解読されれば、ヒトの体の仕組みがすべて解明できると思われたことがあったが、そうではないことがわかってきた。
 DNAは2m(1本1m)。これが細胞核、約0.01mmの球体に入っている。
 タンパク質は立体的な構造(二次構造)をとることで機能するようになる。さらに折りたたまれて、三次構造、四次構造まである。
 ヒトの新生児は半年で体重を3倍にする。それを実行している分子的な実体は、がん遺伝子。正確には、増殖を適宜止められる細胞がん遺伝子である。これは正常な細胞の染色体内にある。
 ヒトは成人で1日300-400gのタンパク質が分解され、同じ量が合成されてる。
 「老化」の実体は、「生体の一生が進むにつれて生じる全体的な不安定化の傾向」。 老化とは幹細胞の不活化。
 マウスやラットの実験で、若い固体と老いた固体で血液を入れ替えると、老いた方、つまり若い血液を入れられた方は、筋肉や肝臓の幹細胞の活性が上がった。端的に言えば、若者の血を入れたら老人が若返ったということである。 逆に、老いた血を入れられた固体は認知機能が弱まった。
 老いた固体を若返らせ、また若い固体を老いさせた物質は、いずれも微量のタンパク質(サイトカイン)。
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大学1年生の歩き方 [読書メモ2017]

『大学1年生の歩き方』 トミヤマユキコ・清田隆之 2017/04

大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ
著者トミヤマはライター、大学講師。清田はライター、「桃山商事」代表。 大学1年生を乗り切るノウハウを教える本。

 4月: 1年生というのは、オシャレをはりきりすぎているのですぐにわかる。オシャレが全然わからない諸君は、とりあえずユニクロか無印良品のコーディネートを丸パクりしなさい。自分で何とかしようとすると余計ダサくなるから、とにかく何も考えずパクる方向で。
 サークルに関しては、とにかく気になるところを全部覗いてみるのがオススメ。
 5月: どんなGWを過ごした人にも平等にやってくるのが、中だるみ。キケンなのは、特にこれといった理由もなく授業をサボるパターン。
 サークルにせよ、恋愛にせよ、「閉じた環境」にいると、その後の学生生活がちょっとずつ不自由になっていく。 やるべきことは、自分の居場所を複数化しておくこと。
 6月: このあたりから「入学マジック」が解けていく。「思ったほど〇〇じゃなかった」と感じることが増える。ここからが本当の大学生活。 キャラ設定をリセットするなら今がチャンス。
 自由になってかかるのは、「やるべきこと」を与えて欲しい病。 「ここからここまでやりなさい」と、クリアすべき課題を用意してもらいたい。こういう心構えは、中高時代の受験勉強に起因するもの。
 7月: この時期になると、大学教員である私の元には、試験やレポートのメールが大量に届く。問題はその訊き方。
 8月: 自由すぎる&長すぎる夏休み。大人が「若いときにやっときゃよかった」と思うのは、①無謀な読書 ②過酷な旅行 ③非マニュアル系バイト。
 10月: 試験結果が発表されて、上には上がいることを知る。ここで自堕落な生活に陥ると、恐ろしいことに、こちらの”ダメ分野”もすでに激戦区。下には下がいる。
 11月: 学園祭は普段立ち入らない場所に入ってみるチャンス。
 3月: 大学とは多様性について学ぶ場。 何度でも仕切り直せる場所、それが大学。
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未来に先回りする思考法 [読書メモ2017]

『未来に先回りする思考法』 佐藤航陽 2015/08

未来に先回りする思考法
著者は(株)メタップス代取社長。 現代の変化のスピードに適応した思考法を教える本。

 未来を見誤る原因は「思考法」にある。人は、今目の前で起きていることからしか将来のことを考えることができない。しかし、現在の景色という「点」を見て考える未来予測はだいたいにおいて外れる。
 インターネットが私たちの生活を本格的に変えていくのはこれから。
 現代は変化に「先回り」した者のみが生き残ることができる時代。
 関連のない「点」でしか見えていないものが、GoogleやFacebookなどシリコンバレーの一部企業には予測可能な「線」として見えていた。
 テクノロジーの3つの本質: ①人間を拡張するものであること ②いづれ人間を教育しはじめる ③掌からはじまり、宇宙へと広がっていく。
 インターネットが様々なデバイスとつながっていくと、あらゆるデータの収集が可能になる。そしてその延長にあるのが、「意思決定の省略」。
 あと数十年の間に、人間は「全知」を実現できるところまでは容易にたどり着く。
 日本でイノベーションが起きない本当の理由は、「必要性」がないから。
 今や、社会全体の利益(公益)と企業の利益が一致しないと、企業として成長できない時代。ビジネスは必然的に「公益性」を帯びるようになり、経済と政治の境界線はどんどん曖昧になってきている。
 数十年後には「情報」の持つ価値が「資本」の持つ価値を完全に超える。
 2013年あたりから、企業家や投資家ですら技術の進歩の速さについていけなくなってきている。GoogleやAppleが投資(買収)する領域とずれてきている。
 ネット上に限らず、あらゆるものは無料に近づいていく。 社会が効率化されていけば、いずれは企業によるベーシック・インカムが可能になるかもしれない。
 自分自身の認識すらも誤っている可能性を考慮に入れた上で意思決定する必要がある。 一定の論理的な矛盾や不確定性をあえて許容しながら意思決定を行なうことが、未来へ先回りするための近道。
 直感的にうまくいくと自信が持てるようなビジネスは、当然他の人もうまくいくと思えますから、競合も大量に出る。 これまでうまくいったのは、自分も含め全員が半信半疑である事業。
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ゼロデイ [読書メモ2017]

『ゼロデイ』 山田敏弘 2017/02

ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する
著者は国際ジャーナリスト、ノンフィクション作家。 米中露、イスラエル、北朝鮮などのサイバー部隊の活動について紹介する本。

 ある元米国防総省高官は「国防総省だけで少なくとも20テラバイトの重要データを中国に盗まれている」と語る。 2015年2月にオバマ大統領はサイバー空間を「ワイルド・ウエスト(無法地帯)」と呼んだ。
 誰も知らないプログラムの欠陥は「ゼロデイ脆弱性」、「ゼロデイ攻撃」と呼ばれる。修正プログラムが提供される日よりも前の攻撃という意味だ。 NSAは、軍の予算でかなりの数のゼロデイを買い漁り、隠し持っているといわれる。強力な攻撃兵器となるためだ。
 2010年、あるドイツ人が「スタクスネット」と名付けられた謎のマルウェアの正体を突き止めた。それは、インフラ(イランのナタンズ核燃料施設)を破壊するマルウェアという、新しい戦争兵器だった。 アメリカとイスラエルの共同作戦だと言われているが、両政府とも関与を否定している。
 スタクスネットはサイバー攻撃の最大とも言っていい問題を改めて明らかにした。アトリビューション(発信源)である。 攻撃源を特定することの難しさこそ、サイバー空間を危険な領域にしている最大の理由。
 オバマは2010年頃、北朝鮮にも同様のマルウェア攻撃を行おうと試みたという話もある。
 1986年、おとりの米軍ネットワークを使って、ドイツ人ハッカーが特定された。このいきさつは『ザ・カッコーズ・エッグ(カッコウはコンピュータに卵を産む)』という本にまとめられた。これがサイバー紛争の始まりだとされる。
 2000年、中国はインフォーメーション・ウォーフェア(IT技術を駆使した戦争)を戦略的に実施する「ネット・フォース」と呼ばれる部隊を創設している。
 2008年、中東の米軍基地にある情報システムが悪意あるマルウェアに感染した。 その原因は意外なところにあった。ある米軍職員が駐車場で発見したUSBメモリを拾って、軍のパソコンに差し込んでしまったのである。
 NSAには「サイバー兵器」を開発している部署が存在する。その組織は「ANT」と呼ばれる。 ANTのツールを使えば、現在コンピュータ業界で使われているセキュリティはほとんど越える事が可能だと言われる。
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「帝王学」がやさしく学べるノート [読書メモ2017]

『「帝王学」がやさしく学べるノート』 プレジデント書籍編集部 2017/04

「帝王学」がやさしく学べるノート
 帝王学の入門書。

 「帝王学」とは「権力の学問」であり、「エリートの人間学」。
 帝王学の3つの柱: ①原理原則を教えてもらう師をもつこと ②直言してくれる側近をもつこと ③よき幕賓(顧問、パーソナルアドバイザー)をもつこと。
 紀元前3世紀の中国の思想家・荀子は乱世の徴候を5つあげている: ①華美な服装 ②男性の女性化 ③風俗が淫らになる ④私利私欲が充満する ⑤歌や音楽が狂気を帯びる。
 全員一致した次善をとるか、不一致の最善をとるか。そこが「将に将たる器」と「兵に将たる器」との分かれ目。
 権力は塩水のようなもの。飲めば飲むほど喉が渇く。
 直言する側近をもちたければ、何よりもトップ自身がその気にならなければ、どうしようもない。
 何をやってもうまくいかない「灰の時」に入ったら、人間を磨き、実力を養成する。
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めまいの正体 [読書メモ2017]

『めまいの正体』 神埼仁 2004/09

めまいの正体 (文春新書)
著者は慶応大学病院院長を経て、同大学名誉教授。 めまいの大部分は生活習慣病であるという本。

 めまいのかなりの部分は生活習慣病である。したがって、めまいの中には、生活習慣をコントロールすることで予防できるものがある。
 めまいの発症には過労、不眠、感冒、ストレスなどが誘因となっていることが多く、さらにその背後には家庭、会社などでの対人関係でのトラブルがひそんでいることが多い。
 からだのバランス(平衡機能)は、平衡覚、視覚、深部知覚(筋肉からの刺激)の3つで保たれている。 この3つに加えて、めまいと深く関係するものに自律神経がある。
 めまいの誘因となる4つ: ①睡眠 ②血圧 ③能循環 ④ストレス。
 大きなライフイベント(死別、災害など)によるストレスより、ありふれた日常的な出来事によるストレスのほうがめまいと関係していることが多い。
 睡眠障害が高齢者のめまいの「ひきがね」となることが多い。治療の基本は、生活習慣を正しくすること。
 メニエール病の本態(正体)は内リンパ水腫と考えられる。その原因は諸説ある。
 セルフコントロールできないめまい: ①突発性難聴のめまい ②前庭神経炎(ウイルス性) ③外リンパろう(外リンパ液が中耳にもれる) ④内耳炎のめまい ⑤遅発性内リンパ水腫 ⑥(その他)めまいを起こすウイルス性疾患。
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7つのゼロ思考 [読書メモ2017]

『7つのゼロ思考』 中村一也 2016/09

7つのゼロ思考 外資系コンサルタントも知らない「異次元スピード仕事術」
著者はビジネス評論家。 異次元スピード仕事術を紹介する本。

 ①「ボール=0」 :ボールとは仕事のこと。 来た仕事を受けた瞬間にさばくことで、抱えている仕事の総量を減らす。 待たせることが可能なら、作業が終わるまで待たせることが最適解。 仕事は受ける瞬間が勝負。仕事を依頼されたときに、その仕事の終わりまでをイメージし、起こりうる障害を想定する必要がある。 仕事を受ける段階が、依頼主が最も話を聞いてくれるタイミング。これを利用して、確認できることは確認しておく。
 ②「期待値=0」 :期待値が低いと質の高い仕事を求められないので、必要な作業時間も少なくて済む。
 ③「デスク=0」 :デスクを空にする。 本当に忙しくなったとき救ってくれるのが、整理されたデスク。 理想の状態は、デスクの中が空の状態。 デスクもパソコンのデスクトップも自分の思考の延長。 メールは受けた瞬間に返信する。
 ④「オリジナル=0」 :資料は(前の資料を活用して)「途中から」作る。
 ⑤「作業=0」 :他人に作業を任せる。 仕事の依頼は早ければ早いほどよい。一番やってはいけないことは、「ギリギリになって頼む」こと。
 ⑥「モレ=0」 :全体を把握し、漏れをなくす。 正確に仕事を進めることは、結果的に仕事を速くする。 ミスには2種類しかない。「間違った」というミスと、「忘れていた」というミス。
 ⑦「モノマネ=0」 :仕事のスピードという点では、「オリジナル=0」、仕事の質という観点からはその反対の「モノマネ=0」となる。 違いを出すためのテクニックは、「組み合わせを変えること」「考え方(物の見方)を変えること」。
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身近な疑問がスッキリわかる理系の知識 [読書メモ2017]

『身近な疑問がスッキリわかる理系の知識』 瀧澤美奈子(監) 2017/06

身近な疑問がスッキリわかる理系の知識
監修者は科学ジャーナリスト。 身近な科学問題を解説する本。

 音は空気の振動なので、風上から風下に向かって伝播しやすい。
 ヨットが風上に向かって進めるのは、飛行機が飛ぶ原理と同じく、揚力。揚力と水中のセンターボードが発生する抵抗力の力の合成で、風上に対して40-45度の方向に進むことができる。
 電線が風の強い日にピューピュー鳴るのは、カルマン渦が発生・消滅しているから。電線の振動が音になっているわけではない。他には、窓のすきま風も。
 湿った空気は乾いた空気より軽い。水蒸気が空気より軽いため。
 かまくらが暖かいのは、雪の熱伝導率が低いから。踏み固めた雪で0.57、密度の低い雪0.11、氷2.2、コンクリート1。
 ラドンは地球上ほとんどの空間に存在する。ラドンによる被曝は自然放射線被曝のおよそ半分。
 これまでに地球上で見つかった隕石3万個のうち、1万6000個は日本の南極観測隊が採集したもの。日本は世界一の隕石保有国。南極の次に隕石が多く見つかるのは砂漠。
 地球が自転しているのは、できる最中に岩石や小さめの惑星とぶつかったから。
 スケート靴が氷の上を滑るのは、圧力で氷が液体(水)になっているから。滑り抜けると元の氷に戻っている。
 ガムは水には溶けないが、油には溶ける。ガムが服や髪にくっついたら、油で溶かすのがベスト。
 ビールの(注いだ時の)泡を消す原因のひとつは、グラスの壁から上がる気泡。この気泡は、コップのキズや汚れが原因で発生する。
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みんなの検索が医療を変える [読書メモ2017]

『みんなの検索が医療を変える』 イラド・ヨム=トフ 2017/05

みんなの検索が医療を変える:医療クラウドへの招待
著者はマイクロソフト・リサーチ主席研究員。 大量のネットデータが医療の改善に役立つという本。

 人は、平均1日に5-8回(ネットの)検索をする。
 受動的な、邪魔にならない観察、たとえばネットデータに由来する観察が、ときには唯一可能なデータの収集法である。がんに罹った子を持つ両親が診断直後の数週間にどんな経験をするのかを調べる場合、被験者の多くは実験に参加しないしアンケートすら仕上げることができない。「打ちのめされた」状態にあり、途方に暮れているからである。
 自分の収入や体型についての嘘はネット上にありふれている。嘘をつくもっともな理由があるとき、人は嘘をつく。しかし匿名となるとこうした誘因はなくなる。検索エンジンで調べ物をするときやヤフーアンサーズ(日本ではヤフー知恵袋)などの掲示板で匿名になるときなどである。
 (医療)サイトのなかには不注意なものもあり、あらゆる可能性を挙げているが、実際そうしたものは極めて稀かありえないものだったりする。このため多くの人がいわゆる「サイバー心気症(病気であるとの思い込み)」に罹っている。
 より悪化する方法をアドバイスしているもの(サイト)もある。とくにある種の精神疾患、たとえば拒食症に当てはまる。
 「ウェルテル効果」は、自殺の記事が「模倣」自殺につながるという現象を表現するのに使われている。 拒食症についても似たようなプロセスが作用している、と考えている。
 検索エンジンで薬を検索する人数と、アメリカにおけるその薬の処方箋の発行数には高い相関がある。 医薬品の検索をした人のうち、十分な数の人が後に副作用を検索したのであれば、副作用の存在を示すだろう。
 大量のネットデータは前例のない機会をもたらす。薬の有害反応、病気の新たなリスク要因、感染症の発生をモニターして公衆衛生の改善に貢献する。 医者にかかる前にオンラインで検索するという事実は、医学的問題の迅速な発見を実践可能なものにする。
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