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英語教育の危機 [読書メモ2018]

『英語教育の危機』 鳥飼玖美子 2018/01

英語教育の危機 (ちくま新書)

著者は立教大学名誉教授。 英語教育の問題点を指摘する本。

 今の学校は、会話重視で、だからこそ読み書きの力が衰えて英語力が下がっている、といくら説明しても、岩盤のような思い込みは揺るがない。 結果として的外れの英語教育改革が繰り返され、行き着いた先は、教える人材の確保も不十分なまま見切り発車する小学校での英語教育であり、大学入試改革と称する民間英語試験の導入である。ここまで来てしまったら打つ手はない。
 文法訳読が「日本人の英語をダメにしている悪者」として有害視されるようになり、その対極として「コミュニケーション重視」の英語教育が登場するに至った。 文科省は改革の第2弾として、「英語の授業は英語で行う」という新しい方針を打ち出した。 今は高校だけであるが、2021年以降は中学でも、英語の授業は英語で行われることになっている。
 1989年告示の「学習指導要領」以来、「慢性改革病」とでも呼びたいくらい、改革に次ぐ改革を重ねてきている。
 「グローバル人材とは英語ができる人材」としか考えない表層的な政策の根源的な欠陥。
 「英語で英語の授業」が始まったのは2013年4月入学の高1から。しかし、英語力が飛躍的に伸びたという話は聞かないどころか、政府目標の「英検準2級」に到達した高3の割合が36%では、成果が出たとは言えない。
 問題点:①教師が「英語での指導」に心を奪われ、英語で授業をすることが目的と化す。 ②生徒は授業を十分に理解せず、自信を失う。 ③授業内容が浅薄になりがちで、生徒の知的関心を喚起しない。
 検定試験は、どれほど優れたものであっても英語運用能力の一部を測るに過ぎず、英語コミュニケーション能力全般を数値で表すなど本来は無理。


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