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エコノミクス・ルール [読書メモ2018]

『エコノミクス・ルール』 ダニ・ロドリック 2018/02

エコノミクス・ルール:憂鬱な科学の功罪

著者はハーバード大学教授。 経済学とはモデル選択であるとし、その問題点を指摘する本。

 経済学を学ぶとは、一群のモデルを学ぶことである。
 批判者からすると、経済学者がモデルにのめり込むのは、この職業につきものの間違いのほとんどすべてである。経済学者は、社会生活の複雑性をごく単純な関係に還元してしまう。明らかに現実に反する仮定を置こうとするし、現実より数学的な厳密さを優先しようとする強迫観念に取り憑かれており、高度の抽象化から政策的帰結をすぐに引き出そうとする。
 思慮深くモデルが選ばれるなら、モデルはわれわれを導く光となる。独断的に使えば、政策は傲慢で間違ったものになる。
 つまり、完全に状況に合ったモデルが重要ということだ。 たいていの質問に対する経済学者の正しい答えは、状況次第、というものだ。異なったモデルは、それぞれが等しく尊敬に値するし、異なった答えを用意している。
 経済モデルを、寓話のようなものだと考えることもできる。 重要なのは、寓話には誰にでも分かる道徳が含まれているということだ。 経済のモデルも似ている。シンプルで抽象的な環境を前提にしている。 寓話との類比は有益だ。寓話は数えきれないほどあり、それぞれの寓話が、環境の異なった条件の下で行動する指針を与えている。
 経済学者がしばしば道を誤るのは、まさに自分たちを物理学者や数学者と似たようなものだとうぬぼれているからである。
 経済学の分野は矛盾した結論を生み出すモデルにあふれている。しかし、専門家にきっぱりと否定されて明らかに誤ったものとして捨て去られたものはほとんどない。
 世界金融危機は、一つのモデルを唯一のモデルと間違えたことによって生じた。
 経済学者でない人へ。数学を恐れるな。経済学者が数学を用いるのは賢いからではなく、それほど賢くないからだ。


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