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アスペルガーの子の「本当の気持ち」 [読書メモ2018]

『アスペルガーの子の「本当の気持ち」』 アズ直子 2014/05

ずっと生きづらかった私だからこそわかる  アスペルガーの子の「本当の気持ち」

著者は(有)アズを設立。2009年にアスペルガー症候群と診断される。 アスペルガーの子供への接し方を自らの体験からアドバイスする本。

 診断を受けたのは2009年。大人になってからのこと。診断結果を受けた瞬間、私は長年、私を苦しめてきた「生きづらさ」の原因がわかって、かえってスッキリしました。
 6歳の私は、自分が抱いている生きづらさを自覚できませんでした。 「ちゃんとしなさい」と言われても、その「ちゃんと」がよくわからなかったので、何をしてよいのかわからず、動くことができずにいました。
 感情表現や言葉遣いが独特で、コミュニケーションが苦手というアスペルガーの子たちは、「わかりやすいサインの出し方がわからないから困っている」ということを知ってほしい。 そのうえで「思い込み」をはずす。
 アスペルガーの特徴に「過敏体質」というものがある。 「におい過敏」もそのひとつ。体育館のマットや床のワックス、給食やトイレのにおい。 私もにおいが原因で、長い間「頭痛」に悩まされてきました。
 他に、音過敏や光過敏。「感覚過敏」によって、服が原因で体調不良を起こす人もいます。
 発達障害は全般的に「運動が苦手」とよく言われます。 左右の判断が遅いので、体操やダンスが苦手。
 アスペルガーへの配慮は、妊婦さんを気遣うのと同じ。においに敏感、夜更かし現金、心地よく過すなど。
 「きちんとしなさい」「やっておきなさい」では1人でやり遂げられない。お手本を見せながら最後までつきあってほしい。そして身につくまで繰り返し練習することが必要なことなのです。

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ノウハウ・マネジャーの教科書 [読書メモ2018]

『ノウハウ・マネジャーの教科書』 久野正人 2017/11

ノウハウ・マネジャーの教科書

著者はBCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ。 「ノウハウ・マネジャー」とはどのようなものか紹介する本。

 ノウハウ・マネジャーは、部課長などなどのポジションマネジャー(管理職)と現場のメンバーの間に位置して働く人たち。 具体的に言うならば、プロジェクトリーダーや社内コーチ、研究者、サービスエンジニアやシステムエンジニア、マーケターなど。専門性を持って働き、そのスキルやノウハウを周囲の人たちに教え、導く現場のリーダー。 彼ら・彼女らが持つ最新のノウハウで、仕事はもちろん、現場のクオリティが決まる。「会社の空気」を支配しているのは、実のところノウハウ・マネジャー。 ノウハウ・マネジャーの質で会社の質が決まる。
 次世代型リーダーとして果たすべき3つの役割は「リーダーシップ」「マネジメント」「フォロワーシップ」。
 30年前(1980年代)に米国はホワイトカラーの働き方改革を行った。 「ナレッジマネジメント」「ナレッジワーカー」という経営方法と働き方が提案された。 仕組みを整え、築くことが変革時に有用であることを米国経済は立証した。しかし皮肉にも、ノウハウは蓄積されにくく、共有されにくくなった。
 「書く」時点でノウハウ共有は失敗している。ノウハウの共有はデジタルアーカイブやドキュメントですべきという考えは、マニュアル文化的で古い考え。一方、「人」を介してノウハウを共有すると、それは単なる情報から「知識」、そして「知恵」へと変わる。
 成功するビジネスパーソンは、9つの「成功の暗黙知」を知っている。:①ルーティン ②仕事量 ③タイムマネジメント ④アウトプットの最大化 ⑤プレゼンテーション ⑥期待値に対する働き方 ⑦決断力 ⑧トライアウト ⑨リスクとのつき合い方。
 結果への執着=「バッドサイクル」。関係性の重視=「グッドサイクル」。 関係の質を高める2つのエンジンは、コミュニケーションスキルと、役割の理解度と実践度。
 リーダーシップ:未来予測を目的に求められる。新しいものを作り出す際に発揮すべき能力で、周囲がわかっていないものを把握し、伝える。
 マネジメント:目の前の課題を解決することを目的に、目の前のタスクを管理すること。
 フォロワーシップ:仕事の決定権を持つ人に対する説得と受容、「ポリティクス(社内政治)」を行うこと。
 周囲からの評価が低い人と高い人の違いは「マネージメントとリーダーシップの使い分けをしているか」否か。

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宅配クライシス [読書メモ2018]

『宅配クライシス』 日本経済新聞社 2017/10

宅配クライシス

2017年2月23日に掲載された「ヤマト運輸の宅配総量抑制」の裏側を紹介する本。

 「サービスが先、利益が後」。ヤマト運輸の中興の祖である故小倉昌男氏のことばだ。 だが、人手不足とインターネット通販の拡大は、ヤマトのビジネスモデルを根幹から揺るがした。 ヤマトは27年ぶりの基本運賃の引き上げを通じて総量抑制を図り、企業の成長よりも従業員の負担軽減という働き方改革を優先するという決断を下した。
 ヤマトホールディングス・山内社長は重点的に取り入れる先端技術として自動運転、ロボティクス、人工知能の3つを挙げる。 特命組織も動き出した。デジタルイノベーション推進室(YDIC)は、同社初の研究開発部門だ。
 YDICが活動の柱に据えるのが、外部の企業や機関と幅広く連携して技術開発を進めるオープンイノベーションだ。
 ヤマトは宅配便で約5割(46.9%)のシェア。
 ヤマトの総量抑制は、日本型サービスが転換点を迎えていることの象徴といえる。それは「過剰」ともいえるサービスを安価で受けることを当然視した日本の消費者に意識転換を迫るものともいえる。
 海外では時間帯指定ができなかったり、再配達は有料だったりするのが普通で、原則無料で提供するのは日本ぐらいだ。
 宅配便の2割が再配達。
 日本でのネット通販の割合はまだ約5%。中国並みの12%まで伸びれば、国内の40億個の荷物は90億個を越える。人手不足の現状ではインフラの破綻は避けられない。
 なかなか集まらないトラック運転手だが、女性比率は2%。活躍の余地はある。
 アマゾンの当日配送は年会費3900円。米国の半額以下。 アマゾンジャパンのチャン社長は「複数の配達事業者と連携していく」と述べ、質の高いサービスを維持していくことに意欲を示す。

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1月第4週に読んだ本(まとめ) [既読一覧]

『横浜もののはじめ物語』 斎藤多喜夫 2017/11
『佐藤優の集中講義 民族問題』 佐藤優 2017/10
『日本人の源流』 斎藤成也 2017/10
『巨大倒産』 有森隆 2017/10
『考えすぎない』 本多時生 2011/05
『海に沈んだ大陸の謎』 佐野貴司 2017/07

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横浜もののはじめ物語 [読書メモ2018]

『横浜もののはじめ物語』 斎藤多喜夫 2017/11

横浜もののはじめ物語 (有隣新書 81)

著者は横浜開港資料館元調査研究員。 横浜開港前後の世の中の動きを紹介する本。

 横浜は何度も大火事に見舞われたが、早くも開港の半年後、陰暦・安政6年12月11日、陽暦・1860年1月3日、外国人居住地でかなりの規模の火災が発生した。 火災の翌日、善後策を協議する外国人居留民の集会が開かれ、消火にあたった日本人への感謝決議が採択されている。この会議は、恒久的な開港場として望ましいのが横浜か神奈川かを決議する場に切り換えられ、横浜を選択すべきことが満場一致で可決された。
 居留地の地代は当然借地面積によって異なる。神奈川奉行所では、地代の徴収と合わせて居留地の図面を作成し、借地の位置と面積が明瞭になるようにした。その際、区画ごとに「地番」を付けた。
 慶応2(1866)年10月20日、未曾有の大火が横浜を襲った。 その後の幕府との協議で外国側が特に力を入れたのは関内中央部の整備だった。遊郭の跡地に公園を設けること(現在の横浜公園)、火除けのための大通りを設けること(現在の日本大通り)、その周辺では耐火構造の建物のみ許可すべきことなどが盛り込まれた。
 イギリス人技師ブラントンが以下のインフラ整備を行った。①下水管設置 ②横浜公園の造成 ③中央大通り(日本大通り)の造成 ④運河の拡幅。
 明治2(1869)年、ブラントンと寺島宗則のコンビにより東京・横浜間の電信が開通した。東京開市(外国人に商売を許可する)に備えたものであった。
 1860年2月、横浜ホテル(日本初の近代ホテル)がオープンした。経営者はオランダ人の元船長フフナーゲル。
 社交クラブができたのは1861年。 日本で最初のフリーメーソンの支部は、1864-66年に横浜に駐留したイギリス陸軍に存在した、移動する支部。
 欧米人の「食べるところのもの」と言えば、パン、食肉、野菜、バターやチーズの原料となる牛乳。野菜を除くと、いずれも日本では入手しにくいものばかりだった。 牧場の開設は外国人居留民が待ち望んでいたものの一つであった。牧場は山手のどこかにあったらしい。
 居留地防衛のため山手にイギリスとフランスの軍隊が駐留するようになったが、実際に襲撃は起きなかったので、調練の名目でスポーツに明け暮れていた。 日本に伝えられたのが、ボート競技、クリケット、ラグビー、サッカー、野球(アメリカ人から)。

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佐藤優の集中講義 民族問題 [読書メモ2018]

『佐藤優の集中講義 民族問題』 佐藤優 2017/10

佐藤優の集中講義 民族問題 (文春新書)

著者は作家。元外務省主任分析官。 多くの日本人にとって民族問題は本当のところで理解できていないという本。

  いま民族問題が重要性を増している第一の理由、それはグローバル化の急激な進展。 そしてもうひとつは、我々ほとんどの日本人にとって、民族というのは、非常にわかりにくい問題だから。それは「日本人」というのが大民族だから。「日本人」は数の上でも1億人を軽く超える。これは国際的にも大きな存在感。しかも、その居住範囲も日本列島に集中していて、その領域において圧倒的な大多数。そういう「大民族」。
 少数民族の側に身を置くグループは、民族問題が皮膚感覚でわかる。ところが、残りの圧倒的大多数の日本人にとっては、自分たちには関係ない、ごく少数の人たちの問題ということで、「見えない問題」となってしまう。 しかし世界に目を向けると、一つの国家の中で複数の民族がせめぎ合い、時には暴力的な衝突を起こす、さらには国家の枠組みさえも超えて、アイデンティティを共有する集団がぶつかり合う。そんな光景が日常的に繰り返されているのが現状。
 「民族」というアイデンティティは数千年もの間続いてきたというイメージがある。ところが、歴史的に実証してみると、「民族」という概念は、せいぜい250年ぐらい前にしか遡れない。
 民族を考えるとき、大きく異なる2つの考え方がある。「原初主義」と「道具主義」。 「原初主義」は、民族や国家には、はじめのところに何かしらの実体的な源(言語、人種、地域など)があるという考え方。 それに対して、「民族というものは(人為的に)作られたものだ」と主張するのが道具主義。
 1920年代の終わりから30年代にかけて、スターリンが始めたのが「民族境界線の画定」。言語の(わずかな)違いという原初主義的な基準を持ち出して、実際には統治の都合で境界線を引いて、人工的に民族を作り出すいう道具主義の手法を駆使した。
 ソビエトの実験が失敗したことは、実は人類にとっては非常に不幸なことでもある。つまり、民族を超える概念(イデオロギーなど)は当面存在しない。だから民族問題も解決しない、ということになる。
 同じ言語を使う人たちのあいだで、直感されるもの。そして、直感されたものを共有する共同体。それが「民族」になる。 現在の国家の中には、必ず宗教的な要素、絶対神の要素が入っている。日本でいえば靖国神社。

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日本人の源流 [読書メモ2018]

『日本人の源流』 斎藤成也 2017/10

核DNA解析でたどる 日本人の源流

著者は国立遺伝学研究所教授。 核DNA解析で日本とその周辺の民族を比較した本。

 特に古い時代の日本列島人について、私は『日本列島人の歴史』のなかで「ヤポネシア人」とよんだ。「ヤポ」は日本をラテン語ではヤポニアとよぶことから、「ネシア」は島々を意味する。
 4万年前ごろから日本列島に住みはじめていたヤポネシア人。 4万年前、地球は氷河期だった。海水面は現在よりもずっと低く、ヤポネシアはユーラシア大陸と陸続きといってよいほど近づいていた。
 1万6000年前ごろ、ヤポネシアに土器がはじめて出現した。
 「二重構造モデル」では、弥生時代以降に大陸から渡来した人々が、日本列島の中央部(九州・四国・本州)にひろがり、北部と南部はこれら弥生以降の渡来人との混血の影響がすくなかったと考える。やがてそれぞれアイヌ人とオキナワ人の祖先となっていった。
 最初は骨の形態を比較した研究から提唱された二重構造モデルだが、その後遺伝子データからも、ヤポネシア北部のアイヌ人と南部のオキナワ人の共通性が確認されている。
 二重構造モデルはヤポネシア人成立についての定説である。
 2011年は、1911年にエルヴィン・ベルツがアイヌ琉球同系説を発表してからちょうど100年であり、ついにこの説が「証明された」とわたしは高らかに宣言した。
 アイヌ人がもっとも東アジアの中心部から(遺伝的に)はなれており、オキナワ人、ヤマト人、韓国人がつづく。韓国人も、弱いながら縄文人のDNAを含んでいる可能性がある。
 関東ヤマト人のほうが、出雲ヤマト人よりもすこしだけ(ユーラシア)大陸の集団に近い。 出雲を含む中国地方からみると、最も近縁なのは東北地方。 すると、日本列島中央部は、博多から東京まで伸びる「中央軸」とその周辺部にわけて考えるべきではないかというアイデアが浮かんだ。「うちなる二重構造」である。

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巨大倒産 [読書メモ2018]

『巨大倒産』 有森隆 2017/10

巨大倒産 ―「絶対潰れない会社」を潰した社長たち

著者は経済ジャーナリスト。 絶対潰れないと思われていた会社が潰れた顛末を紹介する本。

 「企業の倒産を招く原因の多くは、経営者の怠慢」とは、早川種三が述べた名言。早川は日本特殊鋼、佐藤造機、興人などを再建した「再建の神様」。
 タカタ:創業家の3代目経営トップの高田重久は(記者会見で)言い訳に終始し、倒産に至ってもなお、消費者軽視の姿勢は変わらなかった。 頭を深々と下げたが、謝罪の対象になったのは、自動車メーカーや取引先、金融機関だけ。十数人の死者に対するお詫びの言葉は、一切なかった。
 タカタが経営破綻した最大の原因は、経営の最高責任者である高田重久が説明責任を放棄して逃げ回ったことにある。ミスを認めずに自動車メーカーに責任を転嫁した。重久の無責任な言動に、自動車メーカーや銀行は匙を投げた。
 「重久に経営トップはつとまらない」と誰よりわかっていたのが、母親の高田暁子。だから院政を敷くことになる。暁子は凸版印刷中興の祖といわれる山田三郎太の娘。 暁子は社内では誰も逆らえない女帝で「大奥様」と呼ばれていた。
 最初の人身事故は2009年に米国で発生。2004年にはタカタ自体が欠陥を社内の実験で確認、隠蔽していたと米紙が暴露している。 機敏にリコールして、最小限の被害で止めることもできたはずだ。欠陥そのものよりも、その隠蔽体質がタカタを死に至らしめた。
 大昭和製紙:大昭和製紙は会社自体が斉藤一族の個人商店のようなものだった。創業者の2代目、斉藤了英が個人名義の土地や株をファミリー企業に売却し、ファミリー企業はそれを担保に金を借りる。 この資金を使って了英は、ゴッホやルノワールを競り落とした。 了英は大昭和製紙を財布代わりに使って絵画を手に入れた。
 了英はオイルショック時に暴利をむさぼった味が忘れられず、無謀ともいえる過度な設備投資に走った。 80年、大量の在庫を抱えて経営危機に立たされた。 90年代の経営危機も、企業体力を無視した規模の拡大が元凶。 93年、了英はゴルフ場建設をめぐる贈賄容疑で逮捕される。 斉藤了英の歴史は私物化の歴史。

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考えすぎない [読書メモ2018]

『考えすぎない』 本多時生 2011/05

考えすぎない (アルファポリス文庫)

著者は1996年に「幸せのホームページ」を開設。 どうでもよいことを考えすぎずに、大事なことだけ考えなさいという本。

 小さいことはその場で一瞬考えるだけですませばいい。 一年後には忘れてしまうようなことは、「小さいこと」。 ”くよくよ””イライラ”してしまう要因の一つは完璧主義。
 現実問題はそのままでも、自分さえ考えすぎなければ問題ないことが多い。 人生も、1日も、時間には限りがある。悩む時間を少しでも減らして、その分自分にとって”いいこと”をするために使えるようになれたらいい。
 「その時はその時」と悪い状況を覚悟すれば、恐れの気もちを軽くし、行動できる。 ”考えすぎ”の大きなデメリットの一つは、行動力が低下すること。
 不安な気もちになるのは、自分が不安になるような考え方をしているから。
 変えようのないことで思い悩むのは、時間とエネルギーの無駄遣い。 考えてもしかたがないことを考えすぎて、やるべきことがおろそかになるのは自分のためによくない。
 人の欠点を考えすぎない。 「相手は変わらない」と考え、相手が変わることを期待しないほうがいい。
 多くの自分の欠点は、自分さえ考えなければそれほど問題ないはず。
 日頃から、人を喜ばすことを心がけて生活できるようになれば、それだけ自分の不幸について考えて不幸な気持ちになることは減る。
 ヘタに考えずに”よく考える”ための方法は、紙に書いて考える。
 考えが混乱してきた時には、「複数の問題をまとめて考えすぎではないか?」と自問する。現実的には、一つ一つの問題を別々に考える必要がある。
 「考えの堂々巡り」「とらわれ」「優柔不断」は、ヘタな考え。 ある程度考えたら、決断することが大事。 シンキングタイムを決めることがおすすめ。

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海に沈んだ大陸の謎 [読書メモ2018]

『海に沈んだ大陸の謎』 佐野貴司 2017/07

海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史 (ブルーバックス)

著者は国立科学博物館地学研究部。 大陸形成のメカニズムを解説する本。

 地学は地球内部の構造や地球の歴史を調べる学問。 地学では大地をつくる岩石の種類によって大陸と海洋底を区別する。 「大陸棚」は海底に存在する大陸。
 太平洋の下には、巨大海台とよばれる広大な台地がいくつも存在する。これら巨大海台は、かつて水面に頭を出していたらしく、伝説のムー大陸を想像させる。さらに太平洋を囲む地域には、かつての海台が移動して大陸と衝突したような痕跡(テレーン)がある。
 巨大海台は海洋底の10%を占める。 日本に最も近いのはシャッキー海台。1億年かけて2000m沈んだ。現在は水深3000mを超える。
 ニュージーランドを取り囲む4つの巨大海台は、合わせると面積はグリーンランドを超える。これらとニュージーランドを合わせた地域を「ジーランディア」と名付け、「地質学的には大陸である」と主張する研究者もいる。
 世界最大の太平洋プレート。この太平洋プレートは2億年より前には存在していなかった。
 海洋地殻をつくる岩石はすべて若く、1億8000万年前以降につくられたものばかり。ところが、大陸地殻をつくる岩石の多くは数億年よりも古く、40億年前のものも見つかっている。
 大陸を代表する岩石は花崗岩。ただし25億年以上前に形成された大陸はトーナル岩でできていた。
 大陸の成長史は、地質学において最も解明が進んでいない問題の一つ。 顕生代以前に大陸地殻の70%以上が作られたとする説が有力。
 大陸地殻の多くはプレートの沈み込み帯でつくられてきた。そして現在も、日本列島の下では大陸地殻が生成されている。

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