So-net無料ブログ作成

まちづくりの非常識な教科書 [読書メモ2018]

『まちづくりの非常識な教科書』 吉川美貴 2018/03

まちづくりの非常識な教科書

著者は1998年から村上市で町おこし。 新潟県村上市での町おこしを紹介する本。

 20年前、人口3万人だった村上は衰退が著しかった。それが町おこしを始め、わずか数年で「町屋」の城下町として一躍注目を集めるようになり、全国から年間30万人が訪れる町へと変貌した。 きっかけは20年前、町屋を壊し道路を拡幅して、商店街を新しく建てかえようという計画(に反対したこと)。
 「人形さま巡り」は3万人の集客で、およそ1億円の経済効果があった。それに対して投じた費用はたったの35万円(パンフレットとポスター)。
 一連の町おこしを始めて19年。当初「近代化賛成96%、反対4%」というところから町おこしをスタートしたのだったが、「道路拡幅はせずに、町屋を保存。歴史あるまちづくりに100%の合意」を得た。
 新しいことを立ち上げようとするときには常に3つの壁があらわれる。ひとつは自身の「心の壁」。もうひとつは、アイデアを生み出し実行させるという「外に向かっての壁」。さらに組織をまとめる「内なる壁」だ。
 言葉で聞いて理解できなかった住人たちからも、形にしてみせることで理解が得られてきた。 会議よりも先に事を起こして、いちはやくプロジェクトを目に見える形にして示す。
 賛成してくれる人だけで新しい組織をつくり、「既存の組織」は使わない。
 億単位のお金をかけて商店街を整備しても、町が活性化するということは別物。
 成果を見せることに専念する。 成果が見られてこそ、地元で町おこしの賛同者や協力者が増える。
 20年前、地元では「町屋」という言葉さえ使われることはなく、ただの古い「ぼろ家」だとの認識しかなかった。
 イベント成功の4つの鉄則:①非日常であること ②テーマ性がはっきりしていること ③定期的に開催すること ④無料にすること。
 会費・寄付を集めるときのコツ:お金を出してくれる側にとってのメリットや楽しみを増やすこと。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

4月第4週に読んだ本(まとめ) [既読一覧]

『子どもの脳を傷つける親たち』 友田明美 2017/08

『頭にくるひと言への切り返し戦術』 神岡真司 2016/06

『インターネット,7つの疑問』 大崎博之 2018/02

『通じない日本語』 窪薗晴夫 2017/12

『メルケルと右傾化するドイツ』 三好範英 2018/02

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

子どもの脳を傷つける親たち [読書メモ2018]

『子どもの脳を傷つける親たち』 友田明美 2017/08

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)

著者は福井大学教授。 マルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を物理的に損傷させているという本。

 脳は過度なストレスによって、物理的に傷つく。 脳には外部からの影響を受けやすい時期がある。それは、胎児期、乳幼児期、思春期。こうした人生の初期段階に、身近な存在から適切なケアと愛情を受けることが、脳の健全な発達には必要不可欠。 しかしこの時期に極度のストレスを感じると、その苦しみに適応しようとして、自ら変形してしまう。
 「虐待」という言葉は、ときにその本質を見失うおそれがあるため、「マルトリートメント」と呼ぶ。 大人の側に加害の意図があるか否かにかかわらず、行為そのものが不適切であれば、それはマルトリートメント。
 2歳児の37.4%がスマホなどのインターネット接続機器を使用している。
 両親間のDVを目撃すると、子どもの心と脳には多大なストレスがかかる。子ども時代にDVを目撃して育った人は、脳の視覚野の一部の「舌状回」という部分の容積が、正常な脳に比べ6%小さくなっている。 身体的な暴力を目撃した場合よりも、言葉による暴力を見聞きしたときのほうが、脳へのダメージが大きい。
 厳格な体罰を経験したグループでは、感情や思考をコントロールする前頭前野の容積が19.1%小さくなっていた。
 性的マルトリートメントを受けたグループでは、視覚野の容積が減少していた。 この領域では、視覚に伴う感情処理も行われており、いやな出来事を思い出すたびに神経が活性化するといわれる。苦痛を伴う記憶を繰り返し呼び起こさないために、視覚野の容積が減少したと推測される。
 言葉によるマルトリートメントを受けたグループは、聴覚野の一部の容積が増加している。成長期の余分なシナプスの刈り取りが妨げられたと考えられる。
 感受性期にある脳は傷つきやすいぶん、柔軟性も高い。適切な治療やケアを行えば、回復の可能性は高くなる。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

頭にくるひと言への切り返し戦術 [読書メモ2018]

『頭にくるひと言への切り返し戦術』 神岡真司 2016/06

頭にくるひと言への切り返し戦術

著者はビジネス心理研究家。 ちょっと困った人へどのように対応したらよいかを教える本。

 イヤな先輩・上司からの「ネチネチ口撃」 →「いつもご心配いただき感謝しています」で非難を遮断。
 公私混同の上司からの「くだらない用事」 →「えっ、いいんですか、勤務中にワタクシが!」と、あえて空気を読まずに驚きの声を上げる。
 セクハラ人間(上司) →すぐにスマホやICレコーダーを見せ、「全部録音してますよ!」とやる。
 ミスや失敗での上司の怒りを最小限にする →「後ほど報告します」で時間を空ける。不安を煽り、時間差で事実を告げると拍子抜けする。
 「キミしかいない!」と迫る人 →ただちに具体的な人名を挙げてスルーすべき。
 イヤミなセリフ →「それが何か?」などと逆質問。 「そーですか、ほほー」と奇妙な相づちでスルー。
 他人の悪口や噂話を聞かせる人 →「さすがの観察力ですね」と、そこだけほめてあげる。
 男性社員たちの下品な猥談 →「尊敬できなくなりますよ」とひと言告げる。
 ダラダラ続くLINEの会話 →「あ、近所で火事みたい」「旦那が帰ってきた」など、ヤバイことになった、で終了する。
 ゴネるクレーマー →「お客様は、どうしてほしいとお望みでしょうか?」と逆質問する。「要求通りにしてくれるのか?」と尋ねられたら、「ご要望として承り、弊社での判断になります」と答える。
 「責任者(上司)を出せ」と怒鳴るクレーマー →何を言われても、「私が責任者」と主張し突っぱねる。
 「話は終わっていない」と食い下がってくるクレーマー →「これ以上〇〇なら通報します」と突き放す。
 情に訴えて借金を申し込む人 →「実は私も多重債務者」と真顔で嘘の告白をする。
 おいしい「儲け話」 →「そりゃスゴイ、キミ頑張れよ」と激励してスルー。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

インターネット,7つの疑問 [読書メモ2018]

『インターネット,7つの疑問』 大崎博之 2018/02

インターネット,7つの疑問: 数理から理解するその仕組み (共立スマートセレクション)

著者は関西学院大学教授。 インターネットの仕組みを専門的(数理的)に解説する本。

 インターネットとは「ネットワークのネットワーク」。
 コンピュータネットワークは、「ホスト(端末)」、「リンク(回線)」、「スイッチ」によって構成される。 スイッチは情報の交通整理を行う装置。「スイッチ」の他に「ルータ」、「ゲートウェイ」、「ブリッジ」なども存在する。
 インターネットの通信方式は「パケット交換方式」。古いコンピュータネットワーク(電話含む)は「回線交換方式」。
 疑問1:インターネットはどこが優れているのか?→費用が低く抑えられ(効率がよい)、また故障に強いネットワークである。
 疑問2:弱点はないのか?→通信品質が悪くなる可能性がある。 あるスイッチに、一時的に大量のパケットが送信されると、一部のパケットが捨てられてしまう可能性がある。
 疑問3:なぜ高速なのか?→パケットが固定長に近いため、スイッチにおける処理時間が小さく抑えられるから。
 インターネットが生まれた頃の通信速度は数百ビット/秒程度。現在は数十から数百メガビット/秒。
 疑問4:さらに高速化する方法は?→リンクの大容量化が最も有望。
 疑問5:混雑するとなぜ遅くなるのか?→パケット廃棄率が増加した結果、TCPが送信元ホストからのパケット送信量を抑制するから。
 スイッチの数が2倍になるとラウンドトリップ時間(信号が往復する時間)はほぼ2倍。
 疑問6:海外と通信するとなぜ遅くなるのか?→ラウンドトリップ時間が大きな値となり、TCPのスループットが低下してしまうから。
 疑問7:インターネットは世界を小さくしたのか?→インターネットのトポロジがスケールフリー性を持ち、世界中のホストを少ないホップ数でつないでいる。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

通じない日本語 [読書メモ2018]

『通じない日本語』 窪薗晴夫 2017/12

通じない日本語: 世代差・地域差からみる言葉の不思議 (平凡社新書)

著者は国立国語研究所教授・副所長。 日本語の世代・地域による変化を解説する本。

 シベリアに抑留され50年ぶりに帰国した蜂谷氏のエッセーによれば、戦後の50年間で変わった日本語の特徴は、次の5点。 ①カタカナ語、外来語、略語が氾濫していること ②必要以上に敬語が横行していること ③漢字の削減 ④改まった場所で「すいません」のような俗語を使う ⑤語尾に「ジャン」を付けたり、語尾を上げた話し方をすること。
 現代の日本語をわかりにくくしているものの一つが夥しい数の略語。 マクる(マクドナルドに行く)、コクる(告白する)、キョドる(挙動不審な態度をとる)。 このような新動詞と並んで、新形容詞と呼ぶべきものもある。キモい(気持ち悪い)、グロい(グロテスクだ)、エロい(エロチックだ)。
 このタイプの略語自体はけっして新しいものではない。 ヤジる(野次を飛ばす)、ジコる(事故を起こす)、サボる(サボタージュする)。
 重要なことは、今の新語も昔の新語も、同じ略語規則に従って作り出されているという事実。 一番大切な法則は、「語頭を残す」というもの。英語でもexam(ination、 fan(atic、 prof(essorのように、語頭を残すのが一般的。
 この規則を逆手に取ったのが、語末を残すアングラ略語。バイト(アルバイト)、サテン(喫茶店)、サツ(警察)、ヤク(麻薬)。地名で、ハマ(横浜)、ブクロ(池袋)、ジョージ(吉祥寺)。
 略語を支配している2つ目の法則は、語頭から2モーラ(音の単位)を取るという規則。
 ポケ(ット)・モン(スター)、ユニ(ーク)・クロ(-ジング ウェアハウス)、東(京)・芝(浦電気)。このような略語が日夜作り出されている。
 略語の作り方は、昔も今も、語頭の2モーラを組み合わせるというもの。じゃが(たら)・いも(ジャガタラはいまのジャカルタ)、半(分)・ドン(タク)(オランダ語zontag)。
 日本語でも英語でも、時が経つにつれて意味が変わることがある。例として「やばい」。「我慢」は仏教では「自分を偉いと立てて慢心すること」という意味。もともとは「自慢」と同じように悪い意味を持つ語。 niceはシェイクスピアの時代にはfoolishという意味で使われていた。
 パンツpantsはイギリス英語では下着、アメリカ英語ではズボン。
 学生の70%が雰囲気を「ふいんき」と言う。ただ、97%の学生が正しく「雰囲気」という漢字が書ける。 同じ変化として「さざんか=山茶花」。元の発音は「さんさか」。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

メルケルと右傾化するドイツ [読書メモ2018]

『メルケルと右傾化するドイツ』 三好範英 2018/02

メルケルと右傾化するドイツ (光文社新書)

著者は読売新聞編集委員。 メルケルの経歴を紹介する本。

 アンゲラ・メルケルはドイツ首相でキリスト教民主同盟(CDU)党首。
 ヨーロッパを襲う10年来の危機の連鎖とは、世界金融危機に続く、2009年来のギリシャ債務危機、ユーロ危機であり、さらに2013年来のウクライナ危機、2015年秋からは難民危機が深刻化した。これらの危機と平行しながらテロが頻発した。
 こうしたヨーロッパの危機の根底には何があるのか。第2次世界大戦後のヨーロッパ統合の理念、あるいはリベラルな秩序が、限界に突き当たっていることだろう。
 メルケルは西ドイツ・ハンブルクで出生(1954年)。父カスナー(2011年に死去)は東ドイツに牧師として赴任。生まれて2ヵ月後からは東ドイツで育った。
 1973年カール・マルクス大学ライプチヒに入学。物理学を専攻。 1977年にウルリヒ・メルケルと学生結婚(23歳)。このとき”メルケル”姓となる。
 1978年、24歳でアカデミーに職を得て12年間働くことになる。 82年に離婚。離婚後もメルケルを使い続けている。
 1989年、市民運動組織「民主的出発」(DA)に参加。11月にベルリンの壁解放。 90年、DAの報道官に選出、アカデミーを離れる。 90年、DAは東ドイツCDUと合併。12月の連邦議会選挙で初当選。
 91年、コール政権で女性・青年相に抜擢される。CDU副党首に当選。 2005年、政治家となってわずか15年で首相となる。
 メルケルはロシア語も英語も達者。 メルケルは、均衡財政にできる限り近づけることが、長期的には経済成長につながる、と確信している。
 日本、ドイツともに92年のカンボジアPKOへの参加が、最初の本格的な地上軍派遣だった。両国とも湾岸戦争では財政的な支援のみ。スタートラインはほぼ一緒だったが、その後、ドイツの貢献の方が質量とも一貫して先行した。中でも大規模なのがアフガニスタンへの派遣(ISAF)。
 2016年、ドイツの最大の貿易相手国はフランスではなく中国になった。VWの4割は中国で売れている。
 メルケルはロシアに文化的な親近感を持っているが、東洋趣味を窺わせるような発言はない。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

4月第3週に読んだ本(まとめ) [既読一覧]

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』 藤由達蔵 2015/07

『”税金ゼロ”の資産運用革命』 田村正之 2018/01

『雇用は契約』 玄田有史(ゆうじ) 2018/03

『21世紀の楕円幻想論』 平川克美 2018/02

『歯は治る 抜くな、削るな、冠せるな』 谷口清 2015/09

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる [読書メモ2018]

『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』 藤由達蔵 2015/07

結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

著者はコーチングや研修のワークショップを提供。 10秒で行動に移せるかどうかが人生を決めるという本。

 10秒で動けるかどうか。それが人生を大きく左右する。
 人の行動力は、モチベーションが支配しているのではなく、「気分」で決まる。
 動けなくなったり、思考停止したりしたとき、「視座(視点と立場)」を変えることで簡単に行動力が高まる。
 行動できない人は、行動を阻害する思考の癖がある。
 行動できない人は、行き過ぎたリスクヘッジをする。 大事なのは、リスクのないものは皆無だということ。
 10秒で行動する人は、考えるが悩まない。
 10秒で行動する人は、「行動の遅れが不安を増やす」と知っている。
 結局「今すぐ動く」意識が人生を変える。
 10秒で気分を変えられる人は人生を変えられる。
 他人に気分を支配されない人になろう。気分は主体的に選べるのだ。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

”税金ゼロ”の資産運用革命 [読書メモ2018]

『”税金ゼロ”の資産運用革命』 田村正之 2018/01

“税金ゼロ

著者は日経新聞編集委員。 税制優遇制度での資産運用方法を教える本。

 2018年から始まったのは積み立て方式の小額投資非課税制度(つみたてNISA)。年40万円まで20年間課税ゼロ。 一般NISAは期間5年で年120万円まで非課税。 そして個人型確定拠出年金(iDeCoイデコ)。上限は年27万6千円。
 つみたてNISAとイデコを上限(67.6万円)まで20年間運用した場合、課税口座より210万円、預貯金(0.5%想定)より550万円多く増やせる。
 つみたてNISAもイデコも、対象投信は手数料がゼロ。 それ以外の投信の手数料は、むしろ上がり気味。
 過去20年間の家計金融資産の推移を見ると、日本は1.5倍、米国は3.3倍。この差は資産運用の差。
 つみたてNISAは金融庁に届け出た投資信託に限定されている。
 一般NISAの契約者の過半数が60歳以上。
 アクティブ型投信は、日本でも海外でも市場の平均(インデックス)に負ける傾向にある。大きな要因は信託報酬などの運用コスト。 主な日本株式の低コスト投信は、信託報酬0.2%以下。
 一般NISAのロールオーバーは、19年から上限が撤廃される。200万円まで上がっていても含みならロールオーバーできる。
 イデコの対象は20歳以上60歳未満。受け取りは60歳以降。イデコの最大の特徴は、掛け金が所得税・住民税の対象から控除できること。 最低拠出金は、年6万円。
 長寿化の最大の防衛策は終身で、ある程度インフレに対応できるもの。代表格は公的年金、国民年金基金。
 生保の個人年金保険はイデコより不利。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ: