So-net無料ブログ作成

いやでも数学が面白くなる [読書メモ2019]

『いやでも数学が面白くなる』 志村史夫 2019/04

いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか? (ブルーバックス)

著者は静岡理工科大学名誉教授。 数学(数学史)を面白く解説する本。

 現代の私たちが使っている「1234・・・」という数字は、一般に”アラビア数字”とよばれている。そのためアラビアに起源があると思われがちだが、実際の起源はインドにある。 アラビアを経て中世ヨーロッパに拡がった。 面白いことに、現在のアラビアで使われている数字は、”アラビア数字”とはまったく異なる。
 科学史上、特筆すべき傑出した人物の1人がデカルト(1596-1650)。最大の影響は座標系の発見。 直交(x-y)座標を一般に「デカルト座標」とよぶ。 長安や平城京の条坊を知る当時の中国人や日本人から「座標系の発見者」は生まれなかった。
 デカルト座標が登場したことで、平面と空間のすべての点が数値で表されるようになり、その結果、近代科学がスタートした。
 ガリレイは1623年に出版した『分析者』の中で、「自然という書物は数学の言葉によって書かれている」という有名な言葉を遺している。
 「方程式」の「方程」とは、中国の漢時代の『九章算術』の中の一章に見られる言葉。「方程」の原義は「数量を並べて比べる」。 方程式の考え方は、(左右が等しい)天秤の原理を巧に使うもの。 野球の「勝利の方程式」は「方程式(天秤式)」とはまったく関係ない。
 平均値だけで、ある数値が全体の中でどのような「位置」にあるのかを判断するのは危険である。「平均値」に加えて「分布」も重要なのである。 曲者の平均値の代表例が「平均年収」。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ: